日本の輸出物量、円安なのに振るわない・・・「輸出価格を引き下げない」が一因と分析=韓国報道

 韓国貿易協会の国際貿易研究院は25日、報告書「最近の日本輸出企業の動向と韓国への示唆点」を発表し、2013年の日本の輸出物量が、円安にも関わらず振るわないことを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。  報告書によると、13年の日本の輸出額は69兆8000億円で、前年比9.5%増加した。しかしこれをドルで換算すると7146億ドルとなり、前年比10.5%の減少となった。  輸出物量の増加不振は、石油製品や化学製品を除く多くの品目で見られた。鉄鋼、発電機械、事務機器の輸出物量は昨年末から減少傾向にある。  報告書は「円安で輸出量が増加した過去とは異なり、最近は輸出量が増加していない」と指摘。その原因について「海外生産の拡大」、「海外需要の不信に比べ内需が好調」、「日本企業の採算性重視・長期投資戦略」、「グローバル企業との競争激化」などを挙げた。  報告書は、日本のメーカーが競争力を高めるために海外生産を増やし、さらに日本政府が財政支出を拡大したことで内需市場が活性化して輸出物量の増加が抑えられたと分析した。円安でも輸出価格を引き下げないことも、原因のひとつとした。  韓国メディアは、日本のメーカーは円安を受けて安価に輸出するのではなく、体質改善を行っていると指摘。韓国企業も研究開発を行い、競争力を高める必要があると伝えた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)
韓国貿易協会の国際貿易研究院は25日、報告書「最近の日本輸出企業の動向と韓国への示唆点」を発表し、2013年の日本の輸出物量が、円安にも関わらず振るわないことを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-03-26 00:00