DMPは最安値水準で買い気配、業績下方修正・赤字拡大を織り込み下げ過ぎ訂正期待

  ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP) <3652> (東マ)は、まだ商いが成立していないが、1円高の508円買い気配と買い物が先行し、今年2月4日につけた上場来安値500円に並ぶ安値水準からの底上げを窺っている。昨年10月に発表した今3月期業績の下方修正・赤字幅拡大を織り込んだとして下げ過ぎ訂正期待を高めている。テクニカル的にも最安値水準で再三、トレンド転換を示唆する陽線包み足を示現しており、業績的にも株価的にも連動性が高い任天堂 <7974> (東1)の株価が、今年1月に昨年来高値まで急伸しきょう26日には25日移動平均線をクリアし堅調に推移していることも連想買い要因となっている。 ■自動走行システム向けの新規受注獲得に取り組み3Q赤字幅は縮小   同社の今3月期業績は、昨年10月に下方修正され、純利益は、期初予想の収支トントンから3億7000万円の赤字(前期は1億1500万円の赤字)へ引き下げられ連続の赤字となる。期初にはIPコアライセンス事業での新規ライセンス獲得と既存顧客への「MAESTRO」やシステムIPなどの独自の差別化技術を用いた高付加価値サービスを提供するとともに、自社開発のIPコアを搭載する次世代LSI開発をNEDOの助成金を活用して推進し、赤字業績から収支トントンへの転換を目指していたが、既存顧客のランニングロイヤリティについて一部顧客製品の出荷数量が、期初計画を下回る見込みとなり、新規ライセンス案件や次世代LSI製品開発に関する売り上げが不透明であるとして下方修正した。   今年2月開示の今期第3四半期(3Q)業績も、純利益が1億5800万円の赤字(前年同期は3600万円の黒字)と続落して着地した。ただ赤字幅は、新規事業として自動車の自動走行システム向けにIPコアライセンス事業の新規受注獲得に取り組み、このためにカナダのコグニビュー社と国内独占販売代理店契約も締結したことなどから3カ月ベースの赤字幅自体は、今期第1四半期より縮小した。 ■最安値水準で下値抵抗力を発揮しPBRは0.5倍と割り負け   株価は、昨年10月の今期業績の下方修正で515円安値まで200円安し、第2四半期累計業績の開示とともに悪材料出尽くし感が強まり、任天堂の高値追いにも追随して800円と6割高したが、再度、上場来安値まで突っ込んだ。今期3Q決算の発表ではこの最安値水準で下値抵抗力を発揮、悪材料織り込み済みの展開となっている。PER評価では投資採算圏外となるが、PBR評価では0.5倍と下げ過ぎを示唆しており、一段の底上げに進もう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)<3652>(東マ)は、まだ商いが成立していないが、1円高の508円買い気配と買い物が先行し、今年2月4日につけた上場来安値500円に並ぶ安値水準からの底上げを窺っている。
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2014-03-26 10:00