アスカネットは過熱感薄れて動意のタイミング、空中結像技術への期待感で上値追い

  写真関連のアスカネット <2438> (東マ)の株価は過熱感が薄れて動意のタイミングだろう。今期(14年4月期)好業績に加えて、新規事業の空中結像技術「AIプレート」への期待感は強く、上値追いの流れに変化はないだろう。1万円大台が当面の目標となりそうだ。   葬儀社・写真館向け遺影写真合成・加工関連のメモリアルデザインサービス事業、オリジナル写真集製作関連のパーソナルパブリッシングサービス事業を主力としている。遺影写真は葬儀関連、写真集はウエディング関連などが主力市場であり、景気変動の影響を受けにくく安定収益源となっていることが特徴だ。   そして新規事業のエアリアルイメージング(AI)事業が注目されている。13年10月開催の「CEATEC JAPAN 2013」では、空中結像の新ディスプレー「AIプレート」がキーテクノロジ部門で準グランプリを受賞した。さらに「AIプレート」の低価格での増産が可能になったため試作品の販売を開始し、13年11月開催のドバイ・モーターショーでは「AIプレート」を搭載した世界最高価格のスーパーカーが出展された。量産技術確立が最優先課題としているため本格量産時期は未定だが、実用化・量産化に向けて弾みがついたようだ。   12月9日に発表した第2四半期累計(5月~10月)の業績(非連結)は前年同期比5.5%増収、同27.2%営業増益、同27.8%経常増益、同28.5%最終増益だった。メモリアルデザインサービス事業は同6.1%増収、パーソナルパブリッシングサービス事業は同4.6%増収と、いずれも好調に推移し、エアリアルイメージング事業も試作品納品などで12百万円を売上計上した。増収効果で人件費増加などを吸収して大幅増益だった。   通期の見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比7.7%増の48億83百万円、営業利益が同4.5%増の6億86百万円、経常利益が同3.9%増の6億90百万円、純利益が同4.0%増の4億23百万円としている。びわこオペレーションセンターの開設費用や新サービスの先行費用などで小幅増益見通しとしているが、クリスマス・年末年始や卒業・入学イベントなどで下期の売上構成比が高い季節要因も考慮すれば、第2四半期累計の進捗率は順調な水準であり、通期増額の可能性もあるだろう。   株価の動きを見ると、7月下旬以降の急騰と急反落で乱高下しながらも、水準を大幅に引き上げた。11月29日には9200円まで上値を伸ばして1万円大台に接近する場面があった。足元は6000円台まで反落しているが上値追いの流れに変化はなく、過熱感が解消して動意のタイミングだろう。   12月19日の終値6610円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS101円04銭で算出)は65倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は0.5%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS803円45銭で算出)は8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近して動意のタイミングだろう。空中結像技術に対する期待感は強く、1万円大台を目指す流れだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
写真関連のアスカネット<2438>(東マ)の株価は過熱感が薄れて動意のタイミングだろう。今期(14年4月期)好業績に加えて、新規事業の空中結像技術「AIプレート」への期待感は強く、上値追いの流れに変化はないだろう。
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2013-12-20 07:30