博展は3連騰、期末配当・優待取りに来期業績の増益転換観測がオンして割安修正買いが増勢

  博展 <2173> (JQG)は、8円高の532円と3営業日続伸している。きょう26日に今3月期の配当権利付きの最終売買日を迎えることから、3期連続の増配取りと今年3月20日に発表した株主優待策取りの買い物が増勢となっている。来2015年3月期も、業績の増益転換と連続の増配が観測されていることを見直し、今2014年3月期業績の下方修正は織り込み済みとして割安修正期待を高めている。 ■下方修正要因の先行投資負担が来期にプラス転換しV字回復展開も   同社の配当政策は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しながら業績状況に対応した安定的な配当を継続することを基本方針としており、今期配当は、期初に期末一括で14円(前期実績12円)と株式分割を勘案して3期連続の増配が予想された。今年1月の今期業績の下方修正でも、この14円配当に変更がないことが発表された。さらに3月には、同社株式の投資魅力を高め同社株式が中長期に保有されることを目的に1単元(100株)以上を保有する株主に500円相当のオリジナルQUOカードを贈呈する株主優待制度の実施も発表しており、優待込みの総合利回りは、3.5%となる。   この増配キープ、優待制度実施は、今2014年3月期業績の下方修正が、どちらかといえば前向きの下方修正となっていることを要因とする。   今3月通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとして2ケタの続伸となるが、経常利益を1億6600万円、純利益を9400万円それぞれ引き下げ、純利益は、1億5200万円(前期比30%減)と前期の過去最高から減益転換する。売り上げについて、主力事業のイベント・展示会への出展、主催サポートサービスが、日本経済の緩やかな回復基調を背景に堅調に推移し、新規事業のコンファレンス&コンベンションサポートサービス、商環境サポート事業、デジタルマーケティングサポート事業も順調に進捗し、旺盛な受注環境下で期初予想の前期比11%増の2ケタ増収を達成できるとして期初予想を据え置いたことがこの理由である。   利益については、販促イベントの大型化で全国キャラバンの地方案件が増加して外注原価率が増加し、「点から線、線から面」を目指す長期的な顧客サポート展開にシフトするための戦略的チャレンジ案件へ取り組むために売上総利益が伸び悩み、さらに本社リニューアル費用、人材補強費、M&A関連費用、成長基盤整備のために先行投資した販売費及び一般管理費の増加分などを吸収しきれないとして下方修正したもので、来期業績の好展開につながる期待要素も含んでいる。   これを裏打ちするように、東洋経済会社四季報春号では、来期純利益を今期見込み比64%増の2億500万円とV字回復、配当も14~15円と観測しており、安値での逆張り妙味を示唆している。 ■PER12倍台の下げ過ぎ訂正で権利落ち後に値幅効果も期待   株価は、業績下方修正を嫌って2日連続のストップ安を交えて455円安値まで214円安し、下げ過ぎとして3分の1戻しをクリアする549円と急反発、株主優待策発表も加わりして500円台固めを続けている。業績下方修正ベースでもPERは12倍台、優待込みの総合利回りは3.5%とジャスダック市場平均の1.8%を大きく上回るだけに、配当利回り買い妙味を示唆し、配当権利落ち後の値幅効果も期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
博展<2173>(JQG)は、8円高の532円と3営業日続伸している。きょう26日に今3月期の配当権利付きの最終売買日を迎えることから、3期連続の増配取りと今年3月20日に発表した株主優待策取りの買い物が増勢となっている。
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2014-03-26 10:15