<25日の注目銘柄>(1)=塩野義薬、キリンHD、高純度化

▽塩野義製薬 <4507>  「先駆け審査指定制度」の対象となっているインフルエンザ感染症治療薬「S-033188(新規キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬)」について、リスク要因を持たない健常のインフルエンザ患者を対象とした第3相臨床試験(CAPSTONE-1)において主要目的を達成したと発表した。    主要目的とは、インフルエンザ症状が消失するまでの時間(インフルエンザ罹病期間)におけるプラセボに対する優越性の確認。「罹患期間」はプラセボに対する優位性を示して主要目的を達成。「ウイルス力価(感染性を有するインフルエンザウイルス粒子の指標)」についても投薬後、早期の低下効果を示し、プラセボに対する優位性が確認された。    「S-033188」は経口による錠剤の1回のみの服用でインフルエンザウイルス感染症の治療完結が期待される新規化合物。国内では18年3月期中の製造販売承認申請を予定しており、そうなれば「先駆け審査指定制度」の対象であるため、申請後6カ月を目指して承認審査が進められる見込み。           ◆ ▽キリンホールディングス <2503>  17年12月期上期の連結業績予想を修正。第2四半期(4-6月)以降、ブラジルキリン社が連結除外となったことなどで、売上高は1兆100億円から9600億円(前年同期比4.8%減)に減額。一方、営業利益については、営業損失を計画していたブラジルキリン社の連結除外による押し上げ影響、各事業会社における販売費を始めとする経費の時期ずれなどにより550億円から790億円(同34.3%増)に引き上げている。           ◆ ▽日本高純度化学 <4973>  18年3月期第1四半期(17年4-6月)の非連結業績は、売上高23億6000万円(前年同期比32.4%増)、営業利益2億6500万円(同67.3%増)。前下期に回復したスマートフォン向けの半導体や電子部品の需要が引き続き順調に推移したことで、好環境が継続した。マザーボード用金めっき薬品、およびマイクロコネクター用硬質金めっき薬品がハイエンドスマートフォンだけでなく、中国向けスマートフォンの旺盛な需要に支えられて好調に推移。実装部品向けリードフレーム用パラジウムめっき薬品も伸長する中、連結営業利益の上期予想(同8.2%増の4億円)に対する進ちょく率は66.3%に達している。           ◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
 <25日の注目銘柄>(1)=塩野義薬、キリンHD、高純度化
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2017-07-24 17:45