「中国人は何も気にせず購入する」・・・米・ロサンゼルス近郊の「不動産価格押し上げ」に中国マネー=中国報道

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は24日、中国マネーがロサンゼルス近郊の不動産価格を押し上げていると報じた。中国人たちは「何も気にせず不動産を購入していく」のだという。参考消息が報じた。  報道によれば、中国人による旺盛な需要によってロサンゼルス近郊の不動産価格はかつての最高値を更新し、中国人だけを対象とした管理会社やモーゲージ・ローン会社なども誕生している。  全米不動産業者協会によれば、2013年に外国人が購入した米国の不動産のうち12%が中国人によるもので、その大半がカリフォルニア州の物件だった。また、中国人が購入した物件のうち3分の2が現金での支払いだったという。  記事は、胡潤研究院が発表している中国人富豪を対象とした調査を引用し、「中国の富豪のうち60%が自国を離れた、もしくは離れる準備を進めている。さらに米国は中国の富豪が目指す国としてもっとも人気が高い国だ」とし、中国人が米国の不動産を買い求める動きはしばらく続きそうだと報じた。  市場調査会社DataQuickによると、ロサンゼルス近郊のアルカディアでは不動産価格が急騰しており、米国で不動産バブルと言われていた2007年より30%以上も高くなっている。さらに中国人の投資先として人気のある地区は不動産価格が過去のピーク時よりも20%以上も高い水準に達しているという。  中国人にローンを提供している華美銀行(East West Bank)の呉建民氏は「何も気にせずに不動産を購入していく中国人も少なくない」と語った。中国都市部における100万ドル超の物件を見慣れた中国人たちにとって米国の物件は見学するだけで十分で、税金や維持費などといった問題すら考慮せずに不動産購入を決めていくのだという。  呉建民氏は「北京や上海の狭い物件に比べ、米国の物件は5倍もの広さがあり、中国人たちは米国の不動産は“安い”と言って投資目的で購入している」と述べつつも、不動産価格の上昇幅は買主の想定よりも小さい可能性があると懸念を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は24日、中国マネーがロサンゼルス近郊の不動産価格を押し上げていると報じた。中国人たちは「何も気にせず不動産を購入していく」のだという。参考消息が報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-03-26 17:00