三陸鉄道、震災を乗り越えて4月6日に全線で運行再開

 岩手県の三陸海岸沿いを走る三陸鉄道は、2014年4月6日に全線で運行を再開する。岩手県県北広域振興局が3月26日に発表した。東日本大震災により駅舎や線路が流失するなど甚大な被害を受けたが、被災直後からの懸命の復旧作業と国内外からの力強い御支援により、全線(北リアス線・南リアス線)で運行再開することになった。(写真は、三陸鉄道。提供:岩手県県北広域振興局)  復興への歩みを進める三陸鉄道の姿は、昨年放送されたNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に登場する北三陸鉄道(通称:きたてつ)のモデルになっている。この度の全線運行再開の記念イベントに、このドラマで大吉駅長を演じた杉本哲太さんと吉田副駅長を演じた荒川良々さんも登場し、久慈駅発11時15分、宮古駅着13時35分の「北三陸満喫号」に乗車して、全線開通を祝う。  三陸鉄道は、北リアス線は宮古駅から久慈駅までの71.0km、南リアス線は大船渡市の盛駅から釜石駅までの36.6kmの路線。北リアス線では、震災の発災から5日後(2011年3月16日)には、被害が少なかった久慈駅~陸中野田駅間で「災害復興支援列車(無料)」の運行を開始し、その後、田老駅-宮古駅間(2011年3月20日)、小本駅-田老駅(2011年3月29日)、陸中野田駅-田野畑駅間(2012年4月1日)で運転を再開。今回、不通となっていた田野畑駅-小本駅間が開通し、全線がつながる。(編集担当:八木大洋)
岩手県の三陸海岸沿いを走る三陸鉄道は、2014年4月6日に全線で運行を再開する。(写真は、三陸鉄道。提供:岩手県県北広域振興局)
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2014-03-26 17:45