なんで円安なんですか?=為替王

Q: なんで円安なんですか? A: 日米の格差を背景に、円安(ドル高)が進んでいると考えられます。 Q: どのような格差ですか? A: 最大の要因は、ズバリ金融政策の格差です。 Q: 金融政策とは何ですか? A: 経済が安定的に成長するように金利などを決める政策のことですが、今まで、日米ともに似たような政策をとってきました。 Q: どのような政策ですか? A: 日米ともに金利をほぼゼロにして、追加的に「量的緩和」という経済を後押しする政策を実施してきました。その日米共通の政策に変化が出始めました。 Q: どのような変化ですか? A: 日本はアベノミクスの柱のひとつでもある「量的緩和」を今後も強力に推し進めることを明言しています。一方、アメリカはすでにリーマンショック後の大不況を脱して景気回復が進んでいますので「量的緩和」を段階的にやめる可能性が高く、先日実際に一部縮小に踏み切りました。 Q: アメリカが量的緩和をやめると、なぜ円安になるのですか? A: 量的緩和の縮小を始めたということは、将来的に利上げにつながるサイクルに入ったということです。為替は金利だけに左右されるわけではありませんが、アメリカの金利が上がればドル高になりやすい傾向は過去にも見られました。 Q: これからも円安が続きますか? A: 日本は超低金利政策を来年も続ける一方、アメリカは金利正常化に向かうと見られますから、金融政策の観点だけからいえば、大幅な円高に戻ることは考えにくく、長期的には緩やかに円安(ドル高)が進行しやすいといってよいかもしれません。(執筆者:為替王)
Q: なんで円安なんですか? A: 日米の格差を背景に、円安(ドル高)が進んでいると考えられます。
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2013-12-20 09:15