レアアース「輸出規制違反」のWTO判断に、「わが国は遺憾の意を示す」=中国

中国商務部のウェブサイトによれば、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は26日、中国によるレアアース(希土類)の輸出規制は不当として日本、米国、欧州連合(EU)が共同で提訴した通商紛争について報告を発表し、中国のレアアースに対する輸出規制はWTO協定に違反していると判断した。
パネルの判断に対し、中国商務部条約法律司の責任者は談話を発表し、「パネルがわが国のレアアース等に対する関税および輸出割当数量の管理および分配措置がWTO協定に違反していると判断したことについて、わが国は遺憾の意を示す」と述べた。
一方、「わが国におけるレアアースやタングステン、モリブデンに対する資源保護および環境保護の措置を認め、EU側の“輸出実績の提出を要求することは外国企業に対する差別である”との主張に対してパネルが反論したことに称賛を示す」と述べた。
商務部条約法律司の責任者は「わが政府は近年、汚染やエネルギーの浪費、資源の消耗などに対する管理を強化している。これは中国が資源と環境を保護する必要があるためであり、また、世界の持続的発展を維持するための努力でもある」と主張、中国側の措置はWTOが提唱している『持続可能な発展』という目標に合致すると反論した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国商務部のウェブサイトによれば、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は26日、中国のレアアースに対する輸出規制はWTO協定に違反していると判断した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-03-27 02:45