<10日の注目銘柄>(1)=三井金、ニチリン、新日本電工、長野計器

▽三井金属鉱業 <5706>  18年3月期第1四半期(17年4-6月)の連結業績は、売上高1162億円(前年同期比17.8%増)、経常利益75.9億円(同29.9%増)。「金属」は増収・減益、「自動車部品」は減収・減益だったが、キャリア付極薄銅箔、排ガス浄化触媒、スパッタリングターゲットの主力であるITO等の伸長により、「機能材料」が売上高387億円(同9.3%増)、経常利益64.4億円(同72.7%増)となって全体をけん引した。    つれて会社側は、上期の予想売上高を従来の2230億円から2420億円(同20.7%増)に、経常利益を115億円から150億円(同67.9%増)にそれぞれ増額。エネルギーコスト上昇や原料価格高騰などのリスクがあるとして従来予想が保守的だった面もあるが、第2四半期(7-9月)も「機能材料」に好調な推移を見込んだ。           ◆ ▽ニチリン <5184>  17年12月期上期(1-6月)の連結業績は、売上高290億円(前年同期比15.9%増)、営業利益43.9億円(同22.5%増)。同社は操舵(パワーステアリング)用、制動(ブレーキ)用、空調用など、自動車用ホースの大手メーカー。当上期は国内外の自動車販売増を背景に、セグメント別の営業利益は「アジア」が16.7億円(同19.5%増)、「日本」が12.3億円(同44.4%増)、「中国」が9.4億円(同98.3%増)となって全体をけん引した。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の540億円から567億円(同11.2%増)に、営業利益を66.0億円から83.0億円(同25.4%増)にそれぞれ引き上げている。           ◆ ▽新日本電工 <5563>  17年12月期上期(1-6月)の連結業績は、売上高342億円(前年同期比13.1%増)、営業利益52.2億円(同3.6倍)。主力の「合金鉄事業」は、昨年末の原料鉱石市況の高騰により、長期低迷していた製品の国際市況が上昇。売上高243円(同25.1%増)、セグメント利益43.4億円(同40.3億円増)となって全体を強くけん引した。つれて会社側は通期の予想売上高を従来の660億円から700億円(前期比19.7%増)に、営業利益を35.0億円から80.0億円(同4.7倍)に引き上げている。           ◆ ▽長野計器 <7715>  18年3月期第1四半期(17年4-6月)の連結業績は、売上高118億円(前年同期比12.9%増)、営業利益5.1億円(同85.1%増)。FA空圧機器業界、半導体業界、空調管材業界向けの伸長により、「圧力計事業」は売上高53.0億円(同3.5%増)で、営業損益は0.7億円の黒字(前年同期は0.4億円の赤字)に改善。自動車業界を主要取引先としている「ダイカスト事業」は売上高11.6億円(前年同期比32.8%増)で、営業利益は1.6億円(同2.3倍)に増大した。    これを踏まえ会社側は上期の予想売上高を従来の222億円から241億円(同16.5%増)に、営業利益を6.4億円から13.3億円(同2.0倍)にそれぞれ増額。通期については売上高を451億円から470億円(前期比6.4%増)に、営業利益を16.3億円から23.2億円(同25.5%増)に引き上げている。 ◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
 <10日の注目銘柄>(1)=三井金、ニチリン、新日本電工、長野計器
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2017-08-09 18:45