テクマトリックスは反発のタイミング、ストック型の拡大を評価

  情報サービスのテクマトリックス <3762> の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて安値圏で推移しているが、足元では下値固め完了感を強めている。ストック型ビジネスの戦略的拡大を評価して反発のタイミングだろう。   ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム構築・クラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。ストック型ビジネスの保守・運用・監視サービス関連やクラウドサービス関連を強化し、ビッグデータ分析支援のBI(ビジネス・インテリジェンス)導入支援サービス、大規模EC事業者向けバックオフィスシステム構築ソリューション「楽楽ECインテグレーションサービス」の提供も開始している。   グループ経営を強化して相乗効果の最大化を図るため、連結子会社のクロス・ヘッドを株式交換で完全子会社化(3月20日完了)した。14年2月には沖縄クロス・ヘッドが台湾のデータセンター事業者eASPNetと事業協力についての覚書を締結した。アジアでのデータセンター事業やクラウド事業の展開を目指す。また3月12日に日本コンピュウェアと販売パートナー契約を締結し、3月13日にはラムダ・テクノロジーズとマレーシアにおける販売代理店契約を締結したと発表している。   今期(14年3月期)の連結業績見通しは前回予想(7月31日に純利益を増額)を据え置いて、売上高が前期比4.6%増の175億円、営業利益が同3.7%減の11億50百万円、経常利益が同1.9%減の11億50百万円、純利益が同9.7%増の6億90百万円としている。ストック型ビジネスの戦略的拡大に向けた人件費増加などで営業減益見込みとしているが、売上面では情報基盤事業のサイバー攻撃に対応した負荷分散装置や次世代ファイアウォール製品、アプリケーション・サービス事業のEC関連受託開発が好調である。純利益は繰延税金資産追加計上などで増益見込みだ。来期(15年3月期)はストック型ビジネスの戦略的拡大が寄与して好業績が期待される。   株価の動きを見ると、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で1月の戻り高値740円から2月4日の536円まで急反落した。その後はやや反発力が鈍く、概ね安値圏の560円~590円近辺で推移している。ただし2月安値水準まで下押す動きは見られず、下値固め完了感を強めている。   3月26日の終値581円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円78銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS460円26銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、550円~560円近辺が下値支持線のようだ。下値固めが完了して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報サービスのテクマトリックス<3762>(東1)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて安値圏で推移しているが、足元では下値固め完了感を強めている。
economic
2014-03-27 09:30