OBARA GROUPは好業績を評価して上値試す

  溶接機器のOBARA GROUP <6877> の株価は、急伸した2月高値後の自律調整局面だが、足元では調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開となりそうだ。   自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする研磨装置関連事業を展開している。溶接機器関連事業では、中長期的な市場拡大に向けて弾力的な供給体制を整備するため、中国(南京・上海)の設備能力を増強している。   今期(14年9月期)の連結業績見通しは、前回予想(11月11日公表)を据え置いて売上高が前期比1.1%増の390億円、営業利益が同4.5%減の60億円、経常利益が同19.7%減の59億円、純利益が同12.9%減の40億円としている。高水準だった前期との比較で、自動車関連の設備投資需要が落ち着いた状況になるとして保守的な見通しだ。   ただし、世界の自動車メーカーの設備投資は活発であり、研磨装置関連事業も半導体関連の設備投資が回復傾向を強めている。第1四半期(10月~12月)は前年同期比36.9%増収、同59.1%営業増益、同46.9%経常増益、同62.3%最終増益の大幅増収増益となり、通期見通しに対する進捗率は売上高が28.7%、営業利益が33.0%、経常利益が41.0%、純利益が37.8%と高水準である。想定為替レートも1米ドル=98円60銭と保守的であり、通期増額の可能性が高いだろう。   株価の動きを見ると、地合い悪化が影響した2月4日の直近安値2885円から急反発して、2月19日の高値4175円まで急伸した。第1四半期業績や自己株式取得を好感した。その後は利益確定売りなどで反落したが、足元は3500円~3700円近辺で下げ渋る動きだ。過熱感を冷ますための自律調整が一巡したようだ。   3月26日の終値3585円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS205円86銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.2倍近辺である。週足チャートで見ると、サポートラインの13週移動平均線が接近して反発の動きを強めている。自律調整が一巡して上値を試す展開となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、急伸した2月高値後の自律調整局面だが、足元では調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開となりそうだ。
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2014-03-27 09:30