ピーエイは反落も2期ぶりの最高純益・初配当を手掛かりに割安修正に逆張り妙味

  ピーエイ <4766> (東マ)は、3円安の201円と反落している。日経平均株価が、3月期決算会社の配当権利落ちもあって249円安と反落していることから売り先行となっている。ただ同社は、今年2月の12月期決算の発表で、今2014年12月期純利益を2期ぶりの過去最高更新と予想、配当も、5円として初配当を予定していることから、この下値は割安修正を狙い逆張り妙味を示唆している。今年3月に実施した自己株式の立会外分売(分売価格215円)も、売買高増となっており、逆に同社株式の流動性の向上につながっているとプラス評価されよう。 ■無料求人誌、求人webサイトの応募数が順調に拡大   今12月期業績は、売り上げ20億円(前期比38%増)、経常利益2億5000万円(同44%増)、純利益2億3000万円(同33%増)と予想され、純利益は、2012年12月期の過去最高(2億2200万円)を更新する。日銀の異次元の金融緩和による円高是正や株価上昇、企業業績の回復で所得・雇用環境が改善し、同社主力事業の無料求人情報誌「JOBPOST(ジョブポスト)」が、流通網の強化などで応募数が増加し、スマートフォン向けインターネットサイト「JOBPOST web」も、webプローモーションを強化して新たな求人情報サービスを創造、それぞれ広告収入が順調に拡大していることなどが要因で、今年1月に千葉県エリアで求人広告事業を展開しているハローコミニュケーションズ(千葉県成田市)の株式を取得、子会社化したことも、地盤の新潟県、長野県、石川県や福島県、岩手県、宮城県の東北地方に次いで、関東エリアでの積極的な事業展開に寄与してくる。   配当は、期末一括で5円(前期実績無配)と2000年7月の株式上場以来の初配当を予想している。なお自己株式の立会外分売は、同社株式の分布状況の改善と流動性の向上を目的に50万株を対象に実施され、分売価格が、実施前日より3.15%ディスカウントされたことで株価は、197円まで下ぶれた。 ■PERは9倍台と割安で配当利回りも2.4%と好バリュー   株価は、今年1月のハローコミニュケーションズ株式取得に今期純利益の過去最高更新予想が続いて270円の戻り高値をつけ、立会外分売で下ぶれ200円台固めを続けている。PERは9倍台と割安で、配当利回りも2.4%と割り負けており、戻り高値抜けから一段の上値評価が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ピーエイ<4766>(東マ)は、3円安の201円と反落している。日経平均株価が、3月期決算会社の配当権利落ちもあって249円安と反落していることから売り先行となっている。
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2014-03-27 11:15