茶葉の栄養成分を丸ごとおいしく、シャープから「お茶プレッソ」新提案

 シャープは2014年3月27日、健康家電ブランドのヘルシオから、お茶メーカー「ヘルシオ お茶プレッソ」を4月25日に新発売すると発表した。茶葉を「挽く」「沸かす」「点てる」ことを一体で行うことができる卓上のお茶メーカーで、カテキンや食物繊維など茶葉に含まれる栄養成分を、ほとんど壊さずにお茶として楽しめる。(写真は、茶葉の栄養効果について語る大妻女子大名誉教授の大森正司氏<左>と、シャープの川村有里氏。サーチナ撮影)  「ヘルシオ お茶プレッソ」は、茶葉を約20ミクロンのきめ細かなパウダー状に挽くことができるステンレス製の「お茶うす」を採用。1分間あたり約100回転という低速ですりつぶすことによって、摩擦熱を抑え、栄養成分をほとんど壊さないで粉末化する。この「お茶うす」は、緑茶だけではなく、紅茶やウーロン茶、ほうじ茶にも応用可能。粉末茶は、お菓子や料理などに幅広く活用することもできる。  また、粉末茶を点てるミキサーには、茶筅に倣った回転はねを搭載し、低速、高速回転を組み合わせ、かき混ぜ、泡立てることができる。このミキサーによって、抹茶風の緑茶や通常の緑茶を淹れることができる。さらに、温かい牛乳を加えてかき混ぜると、本格的なラテの泡立ちが実現できる。  シャープが外部機関に依頼して栄養成分の分析を行ったところ、「ヘルシオ お茶プレッソ」を使って淹れたお茶は、急須で淹れたお茶と比較して、「カテキン」が約1.9倍も多く含まれていた。その他、急須を使ったお茶にはほとんど含まれていなかった「クロロフィル」「食物繊維」などもしっかり含まれていることが確認されている。  商品を企画したシャープ 調理システム事業部 新規事業推進プロジェクトチームのチーフ、田村友樹氏は、「ユネスコ無形文化遺産に登録された日本食は、抗酸化食品を豊富に使用していることが評価のポイントのひとつにもなりましたが、お茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用のある代表的な成分です。また、全国平均の2倍も緑茶を消費する静岡県は、寝たきりなどにならない健康寿命が女性1位、男性2位という健康長寿の地域として知られています。お茶の健康への効能が注目されている今、改めて、お茶に注目していただきたい」と、開発の背景を語った。  また、同じく新規事業推進プロジェクトチームの主事である川村有里氏は、「『ヘルシオ お茶プレッソ』を使うと、同じ量の茶葉で、急須より3倍の緑茶を淹れることができます。また、茶殻が出ないので環境にやさしく、毎回の茶殻掃除の必要もないので、お手入れも簡単です」と商品の特性を紹介した。  そして、ゲストとして商品発表会に同席した大妻女子大学名誉教授 農学博士の大森正司氏は、「お茶の健康効果は、カテキンの効能によって知られるようになりましたが、近年では高齢化とともに社会問題化している痴呆症の予防に効果があるとされるアミノ酸(テアニンなど)もお茶に含まれていることが注目されています。ところが、急須でお茶を淹れて飲むと、栄養成分の70%は茶殻として捨ててしまっていたので、たいへんもったいないことでした。今回の新商品は、茶葉の栄養素を全て、しかも、一体型で手軽に摂ることができるので、驚き、そして、すばらしい商品だと感じました」と、「ヘルシオ お茶プレッソ」を使った緑茶の飲みやすさを称えていた。(編集担当:徳永浩) 
シャープは2014年3月27日、健康家電ブランドのヘルシオから、お茶メーカー「ヘルシオ お茶プレッソ」を4月25日に新発売すると発表した。(写真は、大妻女子大名誉教授の大森正司氏<左>と、シャープの川村有里氏。サーチナ撮影)
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2014-03-27 15:00