<10日の注目銘柄>(1)=オンワードH、Jフロント、大有機化など

▽オンワードホールディングス <8016>
18年2月期上期の連結業績は、売上高1154億万円(前年同期比3.4%減)、営業利益14.3億円(同2.7倍)。アパレル関連の「欧州」、「アジア・北米」は赤字幅を広げたが、23区、自由区をはじめとした主力ブランドが回復する中、「日本」が営業利益41.0億円(同91.0%増)となって全体をけん引。連結営業利益は従来予想を8.3億円超過した。
同時に上限27億円、300万株(自己株式を除く発行済株式総数の2.06%)の自社株買いを発表。取得期間は17年10月12日-18年2月28日。資本効率の向上、株主還元の充実、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行が目的。
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▽J.フロント リテイリング <3086>
18年2月期上期および通期の連結業績予想を上方修正。上期は売上高を従来の2270億円から2345億円(前年同期比6.0%増)に、営業利益を210億円から266億円(同23.8%増)にそれぞれ増額。通期は売上高を4690億円から4720億円(前期比4.3%増)に、営業利益を445億円から490億円(同17.4%増)に引き上げている。卸売業の電子デバイス部門、および不動産事業のGINZA SIXの好調、関係会社株式売却益の計上が主な要因。
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▽大阪有機化学工業 <4187>
17年11月期第3四半期累計(16年12月-17年8月)の連結業績は、売上高194億円(前年同期比11.2%増)、営業利益23.5億円(同44.3%増)。「化成品」「電子材料」「機能化学品」の全セグメントが増収・大幅増益となったが、特に「電子材料」が半導体向けの好調持続、液晶向けの需要回復を背景に営業利益12.4億円(同47.5%増)となって全体をけん引した。
これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の251億円から257億円(前期比9.0%増)に、営業利益を27.8億円から30.0億円(同23.0%増)に引き上げたが、これでは第4四半期(9-11月)の営業利益が6.5億円(前年同期比19.6%減)にとどまり、保守的な印象。
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▽エスクロー・エージェント・ジャパン <6093>
18年2月期上期の連結業績は、売上高16.3億円(前年同期比24.4%増)、営業利益5.1億円(同47.3%増)。「エスクローサービス事業」、「不動産オークション事業」のけん引により、営業利益は従来予想を4300万円超過した。同時に、17年11月30日を基準日として、1株につき5株の株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<10日の注目銘柄>(1)=オンワードH、Jフロント、大有機化など
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2017-10-06 18:00