セリアは消費税増税の反動減を押し返すシンボル株人気を高め逆行高余地

  セリア <2782> (JQS)は、ジャスダック市場(スタンダード)上場の新興市場株で主力株ではなく、株価も、今年1月に昨年来高値4565円まで買い上げられて高値調整中で、25日移動平均線からは6%強もマイナスかい離し、投資採算的にも必ずしも割安とはいえない。にもかかわらず敢えて来週の注目株に取り上げるのは、来週4月1日から消費税が5%から8%に引き上げられ、3月末までの増税前の駆け込み需要が一巡し反動減が懸念されるなか、100円ショップ株としてむしろ増税特需を謳歌するシンボル株的な展開も想定され逆行高の可能性もあるからだ。さらに今年1月から算出が開始された新株価指数「JPX日経400」の構成銘柄に数少ない新興市場株として選定されたことも、株式需給面での押し上げ材料となりそうだ。 ■今期業績も上方修正、連続最高純利益を伸ばすなど好調   同社は、100円ショップ業界の第2位に位置し、今3月期第3四半期期末現在で、直営店1084店、FC店87店の合計1171店を全国展開している。100円ショップ株は、消費税増税で節約指向・低価格品ニーズが強まる消費環境下、こうした需要を吸収する業態としての期待が高まっている。同社は、4月1日から全商品の商品価格を一律に税込みで108円に値上げするが、この消費増税分の上げ幅3円が同社の販売動向にマイナスと働くか、それとも市場予想通りに低価格品ニーズを取り込むか注目される。   業績は、昨年11月に今3月期業績を上方修正するなど好調に推移している。直営店の新規出店を期初予想の80店から90店に上方修正し、商品戦略でも、プライベート商品の導入数を全商品の10%に維持するとともに、POSデータ分析による確実性の高い商品を展開、欠品対策を徹底していることなどが要因となった。3月通期純利益は、期初予想の51億5000万円を54億5000万円(前期比13%増)に引き上げ、前期の過去最高を大幅に連続更新する。   一方、同社株が構成銘柄への選定された「JPX日経400」は、同指数連動型の上場型投信などが数多く設定・運用されているほか、リスク資産への資産配分を強めるべく検討されている年金積立管理運用独立法人(GPIF)の運用上のベンチマークになるとも目されており、さらに今年3月25日には、同指数連動の先物が、今年10~11月に上場されると発表されたことから、同社の需給好転要因として株価を押し上げる展開も想定される。 ■東日本大震災発生時も安値から3.5倍化の逆行高実績   株価は、今期業績の上方修正に新株価指数の構成銘柄への選定が続いて昨年来高値まで4割高し、3分の1押し水準の4000円台固めを続けてきた。投資採算的には、PERは27倍台と割高だが、未曽有の災害となった東日本大震災発生の2011年も震災発生日に突っ込んだ安値から8月には3.5倍化と大化けを演じており、今回の消費悪環境下で同様の逆行高展開も期待したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
セリア<2782>(JQS)は、ジャスダック市場(スタンダード)上場の新興市場株で主力株ではなく、株価も、今年1月に昨年来高値4565円まで買い上げられて高値調整中で、25日移動平均線からは6%強もマイナスかい離し、投資採算的にも必ずしも割安とはいえない。
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2014-03-28 10:45