原油続伸　クッシング在庫減少で

　２７日、スポット金は続落。１，２９１．０ドルで引けた。この日発表された指標が、アメリカの景気回復の兆しを感じられる内容であったため、安全資産目的の金の買いが減退した。 　米商務省が発表した昨年第４四半期のＧＤＰ確報値は、２．６％増と、改定値の２．４％増から小幅上方修正された。また、米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は、３１．１万件だった。これは昨年１１月以来約４ヶ月ぶりの低水準で、労働市場が回復傾向にあることを示す内容となった。市場では３２．５万件と見込まれていた。 　ＮＹＭＥＸ原油は続伸。１０１．３８ドルで引けた。原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が２年ぶりの低水準に減少したことで、引き続き買いが強まった。また、欧米が状況次第ではロシアのエネルギー産業に対する制裁発動も考えていることなども材料となった。（情報提供：東岳証券株式会社）