【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:ユーロに圧迫材料、ドルに支援材料

スペイン北東部カタルーニャ自治州の政府指導者らが独立への動きを止めなかった事を受けて、スペイン中央政府は同州の自治権の一部停止を発表した。独立派の反発は必至と見られ、ラホイ政権との対立が深まる公算が大きい。そのほか、欧州中銀(ECB)は今週26日に来年初からの量的緩和縮小計画を発表する予定だが、資産買入れ額を減額する一方で買入れ期間を延長する見込みだと報じられており、「量的緩和の終了と利上げの開始は当分先になる」とのメッセージを市場に送る考えのようだ。
これらがユーロの圧迫材料となり得る一方、ここにきてドルには支援材料が目立ち始めた。1)米連邦準備制度理事会(FRB)は高確率で12月に利上げを実施する、2)トランプ税制改革案が米議会を通過する可能性が高まった、3)FRBの次期議長もしくは副議長にタカ派的な人物が起用される、などの見方が広がっている。
こうした中、ユーロ/ドルは下落しやすい地合いとなりそうだ。先週18日に付けた直近安値1.17303ドルを下抜ければ、その前の6日安値1.16692ドルが視野に入ってくるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
スペイン北東部カタルーニャ自治州の政府指導者らが独立への動きを止めなかった事を受けて、スペイン中央政府は同州の自治権の一部停止を発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2017-10-23 17:00