日経平均は73円高で取引終了、終盤乱調も先物買いで3日続伸
28日の日経平均株価は前日比73円14銭高の1万4696円03銭と3日続伸。米国株の下落を受けて朝方は売りが先行し、日経平均は朝方に下げ幅を100円超に拡大した。アジア株高などを好感した買いが入って切り返し、プラス圏へ浮上。材料難で上値は重く、終盤は売り買いが交錯したものの、先物への買いも支えになってプラス圏で取引を終えた。
業種別では、三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、大和証券グループ本社 <8601> 、アイフル <8515> など金融セクターが上昇。一方、オリンパス <7733> など精密機器株の一角は軟調。帝人 <3401> など繊維株やJXホールディングス <5020> など石油株もさえなかった。
個別では、ATMのデータ通信に携帯電話回線を使うサービスを開始すると伝わった日本通信 <9424> がストップ高。リチウムイオン電池の耐熱性を高める技術を開発と報じられたニッポン高度紙工業 <3891> も一時ストップ高を付け、ダイキン工業 <6367> も上げ基調を強めた。パナソニックから一部の事業を譲り受ける日本マニュファクチャリングサービス <2162> も堅調。
半面、景品表示法違反で消費者庁から措置命令を受けた大幸薬品 <4574> は東証1部で値下がり率トップ。イー・アクセス買収を発表したヤフー <4689> は戦略の不透明感を指摘する声もあって売りが優勢となった。菊池製作所 <3444> は14年4月期業績予想の下方修正が引き続き嫌気されて急落した。(編集担当:宮川子平)
28日の日経平均株価は前日比73円14銭高の1万4696円03銭と3日続伸。
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2014-03-28 14:45