【今週の注目銘柄】音楽配信の話題性に乗るオリコン
前週末の28日に、アミューズやエイベックス・グループ・ホールディングスなどが動意付く場面があった。
この要因は、米国のウォール・ストリート・ジャーナルが「ツイッターが新たな音楽戦略を打ち出す」と報じたことにある。ユニバーサル・ミュージック・グループやソニー・ミュージックエンタテインメントなどが運営するする音楽動画サービス「Vevo(ヴィーボ)」がツイッターと提携し、新たな音楽配信に乗り出すとの観測により、芸能事務所やレコード会社、音楽配信系の企業など幅広い銘柄に買いが波及したもようだ。
ただし、この「Vevo」というサービス、日本では提供されていない。同サイトは「ユーチューブ」と同様に音楽PVなどの動画配信を展開しているものの、サービス提供地域は北米、英国などに限定されており、著作権の問題から日本での視聴はできない仕組みになっている。
そのため、今後発表されるであろうツイッターとVevoの新サービスについても、日本の音楽業界へのインパクトは限定的となる可能性がある。ということは、日本の音楽マーケットにおいては、ツイッター社とは別のグループが新たな音楽配信サービスに名乗り出ることもありそうだ。
オリコン <4800> は日本ではランキング情報の代名詞になっている「オリコンランキング」を提供しているほか、音楽配信も手掛けている。「ニコニコ動画」を展開するドワンゴなど独自のサービスを進める企業と提携し、ツイッターに先んじで日本で新サービスを開始することも考えられる。
もちろん、オリコンがツイッタ―社やVevoと提携する可能性もある。日本の株式市場はロシア情勢や消費増税による様子見ムードで「材料を欲している」感が強い。それだけに、話題の先取りで同社を仕込んでみるのも有効だろう。1月高値の624円が目標となる。(編集担当:片岡利文)
前週末の28日に、アミューズやエイベックス・グループ・ホールディングスなどが動意付く場面があった。
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2014-03-30 10:00