<9日の注目銘柄>(1)=ミネベアM、シスメックス、太陽誘電

▽ミネベアミツミ <6479>
18年3月期上期の連結業績は、売上高4290億円(前年同期比55.9%増)、営業利益420億円(同2.3倍)。「機械加工品事業」は。主力のボールベアリングが自動車向けの省エネや安全装置用にニーズを広げる中、他のベアリングも円安が売上の押し上げに働き増収増益を確保。一方、「電子機器事業」は、液晶用バックライトが依然としてスマートフォン向けに高い優位性を保ち、ステッピングモーターをはじめとするモーターも自動車向け中心に好調に推移。営業利益183億円(同2.7倍)で全体をけん引し、連結営業利益は従来予想を46.5億円超過した。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高は8100億円(前期比26.8%増)で据え置いたが、営業利益を670億円から730億円(同48.9%増)に引き上げている。
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▽シスメックス <6869>
18年3月期上期の連結業績は、売上高1311億円(前年同期比10.4%増)、営業利益280億円(同3.6%増)。「日本」が営業利益193億円(同9.7%増)と順調に回復する中、血球計数検査分野および血液凝固検査分野における試薬の伸長で「中国」が営業利益36.8億円(同2.5倍)、「米州」が営業利益29.2億円(同67.9%増)となって全体をけん引。連結営業利益は従来予想を5.0億円超過した。つれて会社側は通期の予想売上高を従来の2750億円から2800億円(前期比12.0%増)に、営業利益を570億円から580億円(同12.2%増)に引き上げている。
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▽太陽誘電 <6976>
18年3月期上期の連結業績は、売上高1182億円(前年同期比4.6%増)、営業利益87.8億円(同65.9%増)。積層セラミックコンデンサ主体の「コンデンサ」が売上高668億円(同17.0%増)となって全体をけん引したが、スマートフォンなど通信機器の高機能・高性能化、自動車・産業機器の電子化の進展により、スーパーハイエンド商品や高信頼性商品が好調に推移する中、連結営業利益は従来予想を17.8億円超過した。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高は2420億円(前期比4.9%増)で据え置いたが、営業利益を150億円から170億円(同37.3%増)に引き上げている。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<9日の注目銘柄>(1)=ミネベアM、シスメックス、太陽誘電
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2017-11-08 18:00