インテージホールディングスは1200~1300円のモミが半年、好調業績を評価へ

  市場調査最大手のインテージホールディングス <4326> の株価は戻り高値圏でのボックス展開だが、徐々に下値を切り上げて煮詰まり感も強めている。5月高値を試す流れに変化はなく、ボックス上放れのタイミングが接近しているようだ。   13年10月に持株会社へ移行してインテージホールディングスに商号変更した。小売店パネル調査や消費者パネル調査などの市場調査・コンサルティング事業を主力に、M&Aも積極活用してシステムソリューション事業、医薬品開発支援事業にも事業領域を広げている。11年9月にベトナムの市場調査会社FTA、12年9月に医療情報総合研究所、12年11月に医療関連インターネット調査会社プラメド、13年8月に香港の市場調査会社CSG香港を子会社化した。   アライアンス戦略では、12年4月にNTTドコモ <9437> との合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングを設立した。13年10月には韓国の業界4位の市場調査会社Hankook Researchとの包括的な事業協力、13年11月にはインドネシアの市場調査会社DEKA社との合弁会社設立完了を発表した。さらに12月16日には、グループのIT基盤を強化するため、インテージのIT関連部門とインテージ長野を統合してインテージテクノスフィアを発足(14年4月1日予定)させると発表した。   今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比7.8%増の430億52百万円、営業利益が同9.0%増の36億06百万円、経常利益が同5.3%増の33億83百万円、純利益が同48.9%増の18億61百万円としている。医薬品開発支援事業がやや低調だが、市場調査・コンサルティング事業の好調が牽引し、システムソリューション事業の損益改善も寄与する。さらに第3四半期(10月~12月)以降はCSG香港の新規連結が寄与する。前期計上した特別損失も一巡して好業績が期待されるだろう。   株価の動き(10月1日付けで株式2分割)を見ると、8月以降は戻り高値圏の1200円~1300円近辺の小幅レンジでボックス展開が続いている。1300円近辺では上値が重くなる形だが、一方では下値を徐々に切り上げながら煮詰まり感も強めている。上放れのタイミングが接近しているようだ。   12月19日の終値1246円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS92円55銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間27円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績に株式2分割を考慮した連結BPS767円29銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって、徐々に下値を切り上げている。指標面に割高感はなく、5月高値1393円を試す流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
市場調査最大手のインテージホールディングス<4326>(東1)の株価は戻り高値圏でのボックス展開だが、徐々に下値を切り上げて煮詰まり感も強めている。
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2013-12-20 09:45