サムスンの下請け工場でストライキ、従業員の「待遇格差」が原因か=中国報道

中国メディア・中国広播網は30日、広東省東莞市にある韓国企業・サムスンの下請け工場で29日に2000人規模のストライキが発生したと報じた。ストライキの原因は、新旧従業員間の待遇差にあるようだ。
記事は、同市にある善募康科技有限公司の従業員約2000人がストライキを起こしたと紹介。同社の従業員数は約5000人で、ストライキを起こしたのは最近になり採用された約2000人であることを伝えた。
同社では最近、従業員の賃金引き上げを実施したが、職歴の短い従業員の昇給幅が職歴が長い従業員よりも小さかったことがストライキを引き起こしたとみられている。
また、従業員の話では工場の労働環境が悪く、大声で叫んだり罵ったり、さらには暴力を加えたりという“韓国人式の管理”が行われているために、従業員の不満が増幅した可能性もあるという。
中国にはサムスンの下請け工場が200軒ほどある。2012年には、善募康を含む複数の下請け工場で16歳未満の児童を雇っていたという疑惑が発生した。
記事は、賃金が上昇したにもかかわらずストライキが発生したことについて、「中国の人的コストが上昇し続けていることの表れ」であり、多くの外国企業が中国から撤退して本国や他地域に移転する大きな原因となっていると解説した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
中国メディア・中国広播網は30日、広東省東莞市にある韓国企業・サムスンの下請け工場で29日に2000人規模のストライキが発生したと報じた。ストライキの原因は、新旧従業員間の待遇差にあるようだ。(イメージ写真提供:(C)Kobby Dagan/123RF.COM)
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2014-03-31 12:15