リオンは短期調整一巡感、好業績を評価して出直り
補聴器首位のリオン <6823> の株価は全般地合い悪化の影響で3月戻り高値圏から反落したが、2月安値を割り込まず足元で短期調整一巡感を強めている。好業績を評価して出直り展開だろう。
医療機器事業(補聴器や医用検査機器など)を主力として、環境機器事業(音響・振動計測器や微粒子計測器など)も展開し、高機能・高付加価値製品の開発・販売を強化している。補聴器は最上位クラス「リオネットマジェス」、中価格帯「リオネットプレシア」、エントリーモデル「リオネットプレシアV」、低価格のポケット型デジタル補聴器など商品ラインナップ充実を進めている。
前期(14年3月期)連結業績見通し(4月30日公表)は売上高が前々期比1.7%増の175億円、営業利益が同9.7%増の19億円、経常利益が同10.2%増の19億円、純利益が同13.1%増の12億円としている。主力の補聴器は中・高価格帯を中心に好調が続いている。環境機器事業では音響・振動計測器が自動車関連向けに好調であり、官公庁の環境騒音計測システムの大型案件も寄与して営業損益が改善する。今期(15年3月期)についても補聴器が引き続き好調に推移し、環境機器事業では設備投資需要の回復が追い風となりそうだ。好業績が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、2月4日安値1320円から切り返して3月10日には1705円まで戻したが、全般地合い悪化の影響の影響で反落し、3月27日には配当権利落ちも影響して1369円まで調整する場面があった。ただし2月安値を割り込むことなく反発し、3月31日には終値で1470円まで戻している。短期調整が一巡したようだ。
3月31日の終値1470円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS102円56銭で算出)は14~15倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前々期実績に株式数増加を考慮した連結BPS1017円39銭で算出)は1.4倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、下ヒゲを付けて反発している。短期調整が一巡して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
補聴器首位のリオン<6823>(東1)の株価は全般地合い悪化の影響で3月戻り高値圏から反落したが、2月安値を割り込まず足元で短期調整一巡感を強めている。
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2014-04-01 09:15