ソフトクリエイトHDは調整完了して反発の動き、中期成長力を評価
ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングス <3371> の株価は足元で反発の動きを強めている。1月高値からほぼ3分の1押し水準で調整が完了したようだ。ネット通販市場の拡大が追い風であり、中期成長力を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。
ECソリューション事業(ECサイト構築ソフト「ecbeing」の販売からECサイト構築・運用支援、ECプロモーションまでの総合サービス)を主力として、SI事業(自社グループ開発ソフトの販売)、物品販売事業(法人向けIT機器の販売)も展開している。
顧客のEC事業立ち上げ時の戦略コンサルティングから、ECサイト構築・運用支援・プロモーションサービスまで総合的なサービスを提供していることが強みである。ECサイト構築実績は前々期までの累計で、国内断トツ首位の750社超に達している。
ECサイト構築実績の積み上げに伴ってストック型収益が拡大基調であり、Webプロモーション(ネット広告)分野などデジタルマーケティング市場にも積極展開する方針だ。アライアンス戦略では13年5月に日本ユニシス <8056> と資本・業務提携、13年9月に東芝テック <6588> と業務提携している。
前期(14年3月期)連結業績見通し(5月9日公表)は売上高が前々期比12.5%増の113億円、営業利益が同24.2%増の13億59百万円、経常利益が同10.1%増の13億80百万円、純利益が同10.0%増の7億10百万円としている。機能を向上させた「ecbeingプラスワンシリーズ」も寄与してECサイト構築ビジネスの新規顧客開拓が進む。さらにリスティング広告・SEO対策などのプロモーションサービスも拡大する。
増収効果で開発費、広告宣伝費、人件費などの先行投資負担、データセンター移転関連の特別損失計上を吸収する。ネット通販市場は拡大基調であり、国内首位のECサイト構築実績を武器として、今期(15年3月期)も好業績が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、利益確定売り、全般地合い悪化、自己株式取得終了などが影響して1月高値1169円から水準切り下げの展開となり、3月20日と3月24日の801円まで調整した。ただし足元では切り返しの動きを強めている。3月25日には856円、3月31日には849円まで戻す場面があった。1月高値からほぼ3分の1押し水準で調整が完了したようだ。
3月31日の終値839円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS52円29銭で算出)は16倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS401円55銭で算出)は2.1倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から反発の動きとなった。サポートラインを確認した形であり、好業績を再評価して出直りの動きが本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ECサイト構築ソフトのソフトクリエイトホールディングスの株価は足元で反発の動きを強めている。
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2014-04-01 09:30