<29日の注目銘柄>(1)=信越化、ファナック、イントラスト、高田機工

▽信越化学工業 <4063>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高1兆611億円(前年同期比15.1%増)、営業利益2433億円(同34.4%増)。セグメント利益は全セグメントで増益だったが、特に「半導体シリコン」が662億円(同67.6%増)、「塩ビ・化成品」が652億円(同47.1%増)となって全体をけん引した。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の1兆3500億円から1兆4200億円(前期比14.8%増)に、営業利益を2680億円から3230億円(同35.4%増)にそれぞれ引き上げている。配当予想も期末を従来の65円から75円に引き上げ、年間140円(前期は120円)に増額。
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▽ファナック <6954>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高5360億円(前年同期比37.3%増)、営業利益1692億円(同51.6%増)。部門別売上高は、「FA」が1667億円(同30.5%増)、「ロボット」が1671億円(同22.6%増)と順調に推移する中、「ロボマシン」が1377億円(同99.0%増)となって全体をけん引。ロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)のいずれも自動車産業向けが堅調に推移し、IT関係向けも総じて堅調だった。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の6930億円から7160億円(前期比33.3%増)に、営業利益を2091億円から2249億円(同46.8%増)にそれぞれ引き上げている。
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▽イントラスト <7191>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の単体業績は、売上高21.7億円(前年同期比10.1%増)、営業利益5.6億円(同42.0%増)。「保証サービス」と「ソリューションサービス」の売上の合計が21.7億円(同10.1%増)と順調に推移する中、貸倒引当金繰入額および保証履行引当金繰入額を含む費用の発生が抑制されたことで大幅増益を達成した。同時に、18年2月28日を基準日として1株につき2株の株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資しやすい環境を整えるとともに投資家層の拡大を図る。
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▽高田機工 <5923>
18年3月期の単体業績予想を上方修正。売上高を従来の170億円から185億円(同18.9%増)に、営業利益を6億円から9億円(同89.1%増)に引き上げている。手持ち工事が順調に進ちょくする中、第3四半期(17年10-12月)に竣工した工事の設計変更が寄与し、営業利益は予想を大きく上回る見通しとなった。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<29日の注目銘柄>(1)=信越化、ファナック、イントラスト、高田機工
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2018-01-26 17:45