<1日の注目銘柄>(1)=コマツ、トーカロ、黒崎播磨、大紀ア

▽小松製作所 <6301>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高1兆8058億円(前年同期比47.2%増)、営業利益1882億円(同75.8%増)。主力の「建設機械・車両」の地域別売上高は、17年4月に買収を完了した米大手鉱山機械メーカーのジョイ・グローバル社(新社名「コマツマイニング」)の新規連結効果が最も大きかった「米州」が6318億円(同65.4%増)となり、「アジア・オセアニア」は3468億円(同69.0%増)、「欧州・CIS」2040億円(同45.6%増)、「中国」1139億円(同96.7%増)と大幅に増加。会社側は通期の連結営業利益予想2160億円(前期比24.1%増)を据え置いたが、第4四半期(18年1-3月)の営業利益は計算上278億円(前年同期比58.5%減)にとどまり、かなり保守的な印象。
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▽トーカロ <3433>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高253億円(前年同期比17.9%増)、営業利益54.9億円(同31.8%増)。主力の「半導体・FPD製造装置用部品への加工」が好調に推移する中、業績は計画を上回るペースで推移。大幅増益を達成した。会社側は通期の予想営業利益68億円(前期比20.4%増)を据え置いたが、第4四半期(18年1-3月)の営業利益は計算上13.1億円(前年同期比11.4%減)にとどまり保守的な印象。
同時に、18年2月28日を基準日として、1株につき4株の株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的。
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▽黒崎播磨 <5352>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高907億円(前年同期比11.5%増)、営業利益66.9億円(同10.6%増)。主力の「耐火物事業」が大型建設用案件向け耐火物の需要増、海外子会社の売上増、原料等価格上昇分の販売価格への転嫁などにより営業利益42.4億円(同5.6%増)と堅調に推移する中、「セラミックス事業」が半導体製造装置、電子部品向けの拡大で営業利益を8.5億円(同2.2倍)に伸ばし全体をけん引した。これを踏まえ会社側は通期の予想売上高を従来の1200億円から1250億円(前期比15.3%増)に、営業利益を71億円から81億円(同5.5%増)にそれぞれ引き上げ、一転して増益を見込んでいる。
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▽大紀アルミニウム工業所 <5702>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高1346億円(前年同期比28.2%増)、営業利益48.8億円(同66.7%増)。主力の自動車メーカーの回復基調の需要に支えられ、製品等の販売数量が伸長する中、製品と原料の価格差も順調に推移。大幅増益を達成した。これを踏まえつつ会社側は通期の予想営業利益62.6億円(前期比32.3%増)を据え置いたが、第4四半期(18年1-3月)の営業利益は計算上13.8億円(前年同期比23.6%減)にとどまり保守的な印象。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<1日の注目銘柄>(1)=コマツ、トーカロ、黒崎播磨、大紀ア
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2018-01-31 18:15