<6日の注目銘柄>(1)=スズキ、綜研化学、あすか薬など

▽スズキ <7269>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高2兆7249億円(前年同期比21.0%増)、営業利益2598億円(同55.3%増)。所在地別の営業利益は、「日本」が1115億円(同82.0%増)、「アジア」が1406億円(同53.6%増)と大幅増益を達成。「欧州」も116億円(同20.3%増)と順調に推移した。会社側は通期の連結営業利益予想3000億円(前期比12.5%増)を据え置いたが、第4四半期(18年1-3月)の営業利益は計算上402億円(前年同期比59.6%減)にとどまり保守的な印象。
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▽綜研化学 <4972>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高220億円(前年同期比16.8%増)、営業利益22.2億円(同30.0%増)。粘着剤関連製品が、中国市場を中心に液晶ディスプレイ関連用途が好調に推移し、建材・自動車分野など一般用途向けも堅調に推移する中、「ケミカルズ」が営業利益を20.5億円(同23.7%増)に伸ばして全体をけん引した。これを踏まえ会社側は、通期の連結営業利益予想を従来の24億円から29億円(同26.8%増)に引き上げている。
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▽あすか製薬 <4514>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高387億円(前年同期比3.3%増)、営業利益34.6億円(同75.2%増)。オーソライズド・ジェネリック「カンデサルタン類」、LH‐RH誘導体マイクロカプセル型徐放性製剤「リュープロレリン」等が堅調に推移する中、前年同期に計上した開発候補品導入にかかる一時費用がなくなったことで、営業利益は通期予想の20億円を大幅に超過した。これを踏まえつつ会社側は、研究開発費の一部が翌期にずれ込むことが見込まれるともして、通期予想を30億円(前期比67.3%増)に引き上げている。
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▽ニッカトー <5367>
18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の非連結業績は、売上高69.9億円(前年同期比8.6%増)、営業利益8億円(同60.8%増)。各種材料を粉砕・分散するためのジルコニアボールが電子部品関連向けに好調に推移する中、主力の「セラミックス事業」が営業利益を8.2億円(同71.1%増)に伸ばして全体をけん引した。これを踏まえ会社側は、通期の非連結営業利益予想を従来の7.8億円から9.5億円(前期比42.4%増)に引き上げている。
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▽日本冶金工業 <5480>
18年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1150億円から1180億円(前年同期比4.5%増)に、営業利益を33億円から41億円(同5.8%減)にそれぞれ引き上げている。ステンレス特殊鋼業界では、国内景気の穏やかな回復継続を受けた堅調な需要により市中在庫にはタイト感が見られ、高水準の国内生産が継続。今後も国内外での穏やかな景気回復を背景に需要増の継続を見込んだ。同時に発表した18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高844億円(前年同期比2.7%増)、営業利益22.1億円(同7.2%減)。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<6日の注目銘柄>(1)=スズキ、綜研化学、あすか薬など
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2018-02-05 18:00