<9日の注目銘柄>(1)=住友鉱、ニコン、日本エスコンなど

▽住友金属鉱山 <5713>  18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高6858億円(前年同期比21.5%増)、経常利益910億円(前年同期は255億円の赤字)。銅価格の上昇、為替相場の円安推移を追い風に、「精錬セグメント」は経常利益352億円(同70.9倍)と好調に推移。「資源セグメント」は前年同期にシエラゴルダ鉱山社(チリ)において計上された多額の減損損失が消滅したことで、経常利益370億円(同996億円の改善)に浮上した。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の9030億円から9190億円(前期比16.9%増)に、経常利益を970億円から1180億円(前期は15億6500万円の赤字)に引き上げている。           ◆ ▽ニコン <7731>  18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高5253億円(前年同期比7.2%減)、営業利益415億円(同2.2倍)。「精機事業」は、半導体露光装置分野が構造改革関連費用を計上した前年同期との比較で大きく収益を改善する中、営業利益は286億円(同96.2%増)に急増。「映像事業」も、17年9月に発売した高精細な描写と高速連続撮影を両立させたデジタル一眼レフカメラ「D850」が好評を博し、営業利益を316億円(同36.4%増)に伸ばした。これを踏まえ会社側は、通期の予想営業利益を従来の450億円から530億円(同68.5倍)に引き上げている。           ◆ ▽日本エスコン <8892>  17年12月期の連結業績は、売上高447億円(前期比30.2%増)、営業利益70.4億円(同50.5%増)。主力の「不動産販売事業」では、収益不動産の販売等を行うとともに、分譲マンションの販売も順調に進ちょく。営業利益79.8億円(同66.3%増)となって全体をけん引した。続く18年12月期についても、当期に竣工予定の分譲マンション4棟が既に契約完売する中、好調は持続の見通しにあり、売上高557億円(同24.5%増)、営業利益99億円(同40.6%増)と連続大幅増収・増益を計画している。           ◆ ▽第一カッター興業 <1716>  18年6月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の124.4億円から140.6億円(前期比9.5%増)に、営業利益を13.3億円から16.0億円(同13.2%増)にそれぞれ引き上げ、一転して増益を見込んだ。民間の建設投資が堅調に推移する中で、特に高速道路の補修工事および首都圏の再開発に関連した解体工事を順調に受注できたことがその要因。           ◆ ▽日本タングステン <6998>  18年3月期第3四半期累計(17年4-12月)の連結業績は、売上高82.2億円(前年同期比12.9%増)、営業利益6.0億円(同76.7%増)。衛生用品関連で不織布やフィルムなどの薄い素材を高速で切断する「NTダイカッター」が主に海外市場で好調に推移していることに加え、電子部品関連の電極製品や金型製品が国内外ともに堅調に推移。大幅増益を達成した。これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の99億円から112億円(前期比10.6%増)に、営業利益を5.7億円から7.4億円(同56.2%増)にそれぞれ引き上げている。 ◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
 <9日の注目銘柄>(1)=住友鉱、ニコン、日本エスコンなど
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2018-02-08 18:15