アルファは急反落も2Q累計業績の上方修正・増益転換を見直し値ごろ割安株買いが再燃余地
アルファ <4760> (JQS)は、11円安の172円と4営業日ぶりに急反落している。前日31日ザラ場に年初来高値199円まで急伸しただけに、目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ、下値には前週末28日に発表した今8月期第2四半期(2Q)累計業績の上方修正、増益転換を評価する値ごろ割安株買いが続いており、8月通期業績の上ぶれが観測されていることも、支援材料として再度、意識されそうだ。
■売上総利益率好転・コスト削減が寄与し2Q純利益が通期予想をクリア
2Q累計業績は、売り上げを期初予想より1億3300万円引き下げたが、逆に経常利益を7900万円、純利益を4800万円それぞれ引き上げ、純利益は、1億800万円(前年同期比35%増)と増益転換、前年同期業績の下方修正・減益転換とは真逆の業績推移となった。売り上げは、eコマースを利用した自社企画製品の受注増加に注力、前期の大口スポット受注がなかったことや採算重視の取引を推進したことで下ぶれたが、利益は、別注製品の売上総利益が好転し、販管費の削減などのコスト削減などが寄与して上ぶれ修正された。
8月通期業績は、きょう1日の消費税増税など景気の先行きに一部不透明な部分があるとして期初予想を据え置き、純利益は、5000万円(前期比70%増)と増益転換を見込んでいる。ただ今回上方修正された2Q累計純利益は、すでに通期予想数値を5800万円も上回って着地しており、通期業績の上ぶれ期待にもつながっている。なお東洋経済会社四季報春号では、通期純利益を1億円と観測している。
■2Q累計業績の上方修正ベースのPERは12倍台と割安
株価は、前期通期業績の下方修正で突っ込んだ156円安値から、今期第1四半期の増益転換・高利益進捗率業績を評価して年初来高値まで買われ、上昇転換した25日移動平均線を下ヒゲで確認しつつ下値を切り上げてきた。上方修正された2Q累計業績の1株利益ベースで計算したPERは12倍台となお割安で、PBRも0.6倍、配当利回りも2.9%と割り負けており、高値更新から昨年5月につけた昨年来高値338円を目指す上値追いを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アルファ<4760>(JQS)は、11円安の172円と4営業日ぶりに急反落している。前日31日ザラ場に年初来高値199円まで急伸しただけに、目先の利益を確定する売り物が先行している。
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2014-04-01 10:45