日経平均は35円安と反落、TOPIXはプラス圏維持し7日続伸

 1日の日経平均株価は前日比35円84銭安の1万4791円99銭と5営業日ぶりに反落して取引を終えた。ただ、全体では6割近い銘柄が上昇し、TOPIXはプラス圏を維持。昨年(13年)4月3―12日以来の7日続伸となった。  寄り付き前に発表された日銀短観(3月調査)が市場予想を下回り、米国株高などを好感した朝方の買いが一巡したあとは利益確定売りに押されて下げに転じた。中国の3月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回ったことでアジア株が上昇し、日経平均もプラス圏へ再浮上。先物に断続的な買いが観測され、ソフトバンク <9984> の急伸などが相場を支えたが、上値は限られた。  個別では、TCSホールディングスとの資本業務提携を締結した明治機械 <6334> がストップ高。業務提携を発表したディー・ディー・エス <3782> もストップ高を付け、ジャパンシステム <9758> も急伸。15年2月期で増収増益を計画したパイプドビッツ <3831> もストップ高まで上昇した。イオン <8267> の格安スマートフォン販売が引き続き材料視され、日本通信 <9424> も一時ストップ高。14年2月中間期業績予想を上方修正した技研製作所 <6289> も高い。  半面、日本政策投資銀行による資本投入が報じられた北海道電力 <9509> は軟調に推移した。ほかの電力会社にも懸念が広がり、東証業種別株価指数で電力・ガス株は値下がり率トップ。セガサミーホールディングス <6460> との遊技機独占販売契約が満了となったフィールズ <2767> も下落。14年3月期の利益予想を下方修正したカプコン <9697> も売りが優勢となった。14年2月期で計画下ブレのしまむら <8227> もさえない。(編集担当:宮川子平)
1日の日経平均株価は前日比35円84銭安の1万4791円99銭と5営業日ぶりに反落して取引を終えた。
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2014-04-01 14:45