<11日の注目銘柄>(1)=ニコン、スズキ、トーカロ

▽ニコン <7731>
18年3月期の連結業績(IFRS)は、売上収益7171億円(前期比4.3%減)、営業利益562億円(前期は7億7400万円)。FPD露光装置分野における、4Kテレビや今後普及が期待される8Kテレビ向けの液晶パネル、および有機ELパネル等の量産に適した第10.5世代プレートサイズ対応装置「FX-103S」の貢献、構造改革による半導体露光装置分野の黒字化により、「精機事業」が営業利益を534億円(前期比4.0倍)に伸ばして全体をけん引。レンズ交換式デジタルカメラの高級機の伸長で「映像事業」も営業利益302億円(同76.2%増)と大幅に増加し、連結営業利益は従来予想を32.4億円超過した。続く19年3月期は売上収益7400億円(前期比3.2%増)、営業利益700億円(同24.5%増)を計画している。
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▽スズキ <7269>
18年3月期の連結業績は、売上高3兆7572億円(前期比18.5%増)、営業利益3742億円(同40.3%増)。「ワゴンR」、「スイフト」、「スペーシア」、「クロスビー」など新型車の貢献による国内売上の伸び、新型「ディザイア」、「スイフト」を投入したインドをはじめ、欧州等での販売増等により、「四輪事業」が営業利益を3551億円(同39.2%増)に伸ばして全体をけん引。連結営業利益は従来予想を742億円超過した。続く19年3月期は1ドル=105円、1ユーロ=130円、1インドルピー=1.65円を前提に、売上高3兆8000億円(前期比1.1%増)、営業利益3400億円(同9.1%減)を計画している。
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▽トーカロ <3433>
18年3月期の連結業績は、売上高341億円(前期比17.8%増)、営業利益71.1億円(同25.9%増)。旺盛な設備投資意欲を背景に、主力の「半導体・FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置用部品への加工」が売上高を135億円(同34.7%増)に伸ばして全体をけん引。連結営業利益は従来予想を3.1億円超過した。続く19年3月期は豊富な受注残高を背景に、売上高390億円(前期比14.3%増)、営業利益79億円(同11.%増)と、2ケタの増収増益を計画している。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<11日の注目銘柄>(1)=ニコン、スズキ、トーカロ
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2018-05-10 17:45