理研が「次世代スパコン」開発に着手、成功すれば「1秒間に100京回の計算」見込む=中国報道

理化学研究所は3月28日、スーパーコンピュータ「京(けい)」の100倍の演算能力を持つ「エクサスケール・スーパーコンピュータ」の開発に着手すると発表した。開発は1日から始まり、2020年の完成を目指すという。中国メディアの太平洋電脳網(PC online)は1日、「エクサスケール・スーパーコンピュータは京よりもはるかに驚くべき計算能力を持つ」と報じた。
京は1秒間に1兆の1万倍にあたる「1京回」の計算が可能だ。エクサスケール・スーパーコンピュータの開発に成功すれば、京の演算能力の100倍にあたる「1秒間に100京回の計算」が可能になる見込み。
世界のスーパーコンピュータの性能をランク付けする「TOP500」が2013年11月18日に発表した最新のランキングによれば、世界でもっとも高い性能を持つスーパーコンピュータは中国の国防科学技術大学が開発した「天河二号」だ。
13年6月時点で1秒当たり3京3860兆回の演算性能を記録した天河二号は、解放日報によれば「大多数のシステムが中国の自主開発」であり、米国の専門家は「2014年末ごろまで世界最速のスーパーコンピュータであり続ける見込み」だと語っている。
仮に理化学研究所が開発に着手したエクサスケール・スーパーコンピュータが「1秒間に100京回」の演算性能を実現できれば、その性能は現在最速の天河二号の約30倍になる計算だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
理化学研究所は3月28日、スーパーコンピュータ「京(けい)」の100倍の演算能力を持つ「エクサスケール・スーパーコンピュータ」の開発に着手すると発表した。(イメージ写真提供:123RF)
japan,china,technology
2014-04-02 22:30