【本日注目の通貨ペア】カナダドル/円:利上げ期待が高まる中、カナダGDPに注目が集まる

 昨日のカナダドルは、イタリア政局不安が和らいだ事と、カナダ中銀(BOC)の利上げスタンスが強まった事から大幅に上昇。一昨日には一時83円台を割り込む場面もあったカナダ/円は、84.90円台まで反発した。BOCは、政策金利を3会合連続で1.25%に据え置いた一方、「政策金利の調整に慎重を期す」としていた文言を削除。国内景気の拡大が続いており、「より高水準の金利が正当化されるとの見方を『一層』強固にしている」との見解を示した。  これを受けて次回7月会合における利上げ確率(金利デリバティブ市場の利上げ織り込み度合い)は50%前後から75%前後へと上昇した。そうした中で発表される本日の1-3月期国内総生産(GDP)が、カナダ景気の拡大を裏付けるようなら、一段と利上げ期待が高まりカナダドル高が進みそうだ。なお、カナダ1-3月期GDPの市場予想は前期比年率+1.8%で、10-12月期の+1.7%から加速する見込みとなっている。カナダ/円は、100日移動平均線(執筆時84.98円前後)や20日移動平均線(同85.25円前後)を下回る割安水準で推移しているだけに、上昇余地は依然として大きいと見る事ができる。 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
昨日のカナダドルは、イタリア政局不安が和らいだ事と、カナダ中銀(BOC)の利上げスタンスが強まった事から大幅に上昇。(イメージ写真提供:123RF)
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2018-05-31 16:15