【今日のドル円】米中貿易戦争への懸念高まる

昨日のドル/円は米中貿易戦争への懸念が高まる中、一時109円台半ばまで下落した。NY市場では買い戻しが入り110円台を回復したが、東京市場の下げを埋める事はできなかった。貿易をめぐる米中の確執を受けて世界的に株価が下落しており、投資家心理を冷やしている。中でも昨日はアジア株の下げがきつく、日経平均-1.77%、香港ハンセン-2.78%、中国上海総合-3.78%という具合だった。本日も株価動向がドル/円相場のカギを握る事になるだろう。
そのほか、本日はポルトガルで開催中の欧州中銀(ECB)フォーラムに注目したい。ドラギECB総裁をはじめ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長、黒田日銀総裁、ロウ豪中銀(RBA)総裁が参加してパネルディスカッションを行う。貿易問題がクローズアップされる中では金融政策絡みの発言は材料視されにくい面もあるが、これだけのメンバーが一堂に会する機会は滅多にない。それぞれの政策スタンスの違いが滲みやすい貴重なイベントだろう。
本日の予想レンジ:109.300-110.600円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
昨日のドル/円は米中貿易戦争への懸念が高まる中、一時109円台半ばまで下落した。(イメージ写真提供:123RF)
economic,gaitamedotcom,gaitame_tocdaydollars,fxExchange
2018-06-20 09:30