新生活に向けた不用品の処理に、意外と使える「オークション」

 4月は、何かと新しいことが始まる季節。今年は消費増税が重なって、「生活スタイルを見直そう!」と考えている人も少なくないのでは? 実は、ネットオークションを使うと「こんなものも売れるの?」というものにまで、買い手が現れるという。増税前の駆け込みで買い込んでしまった商品の置き場所に困っている人は、不用品を処分する前に、オークションへの出品を考えたい。オークション比較サイト「オークファン(aucfan.com)」を調べてみると、不用品が意外な“お宝”になることがわかった。  たとえば、液晶が壊れてしまったポータブルゲーム機や、動かなくなったPCなど、どこかに不具合のある商品は、どこの家にもひとつやふたつはあるもの。不用品として出せば処分費が必要なものもあって、グズグズと処分を先延ばしにしがちだ。このような不具合のある商品は、オークションでは「ジャンク品」と総称されるが、この「ジャンク品」でも落札されることが多い。部品取りをするため、または、自ら修理できる人が修理して再出品するために落札するのだという。  「フリスク」の空きケースなど、いわば“ゴミ”でもニーズはある。ハンドメイドで、俗にいう“デコる”ために装飾用として落札されているようで、過去3年間には350個で8500円(1個あたり約24円)で落札された実績がある。大量に一括して出品すると、意外な値段が付くかも。同じような空きケースでも、ディスニーのお土産の空き缶はファンも多く、落札される可能性がぐんと高まる。特に、「30周年記念」などの限定品は落札実績が多い。  また、まとめると落札されやすいものとして、化粧品の試供品がある。セットにしてしまうと立派な商品としてオークションに出品できる。いろんな化粧品を試してみたい、市販商品と同じくらいの分量が低価格で使えるという理由などで需要がある。  さらに、一流ブランドのショップバッグや空き箱なども、まとめるといい値段がつくという。中古ブランド品を扱う人や業者が袋や箱のない中古ブランド品をきちんと包装して出品するために落札したり、ブランドコレクターのような人が落札するなど、意外と根強い需要があるという。  オークファンは、「ヤフオク!」、「モバオク(auオークション)」、「楽天オークション」など国内主要オークションサイトをはじめ、米国の「eBay(イーベイ)」、「sekaimon(セカイモン:eBayの公式日本語サイト)」など合計13のオークションサイトの出品商品の一括比較や、過去に落札された商品の相場検索ができる。また、「アマゾン」、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」などショッピングサイトの商品と、オークションの価格とを一括して比較することもできる。現在、月間で約850万人が利用しているという。普段の買い物でも、ほしい商品を見つけた時、いくらまでなら“相場より安いか”ということが簡単にわかって便利だ。  4月からの消費増税で、「節約」ばかりでは気持ちも弾まない。不用品として捨ててしまうようなものでも、オークションに出品すると、ひょっとするとビックリするような値段で落札されるかも? まずは、調べるだけでも試してみてはどうだろう。(編集担当:篠原ひろみ)
4月は、何かと新しいことが始まる季節。今年は消費増税が重なって、「生活スタイルを見直そう!」と考えている人も少なくないのでは? 実は、ネットオークションを使うと「こんなものも売れるの?」というものにまで、買い手が現れるという。
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2014-04-03 15:45