ヤーマンは出直り本格化、4月期末に向けて総合利回りも注目点

  家庭用美容・健康機器のヤーマン <6630> の株価は出直りの動きが本格化している。来期(15年4月期)の収益改善を期待して水準切り上げの展開だろう。4月期末に向けて株主優待制度を考慮した総合利回りも注目点だ。   脱毛器や痩身器具など家庭用美容・健康機器事業、および化粧品事業を展開し、大手家電量販店との直接取引やブランド戦略を強化している。13年10月には「スマート家電グランプリ2013秋」理美容家電部門で、当社の「no!no!HAIR DX」「プラチナトルネードEMS」「フェイササイズPlus」が金賞を受賞している。   今期(14年4月期)の連結業績見通しは前回予想(6月14日公表)を据え置いて、売上高が前期比16.1%増の225億50百万円、営業利益が同29.5%増の9億円、経常利益が同56.9%増の8億10百万円、純利益が同51.6%増の4億60百万円としている。卸売事業で大手家電量販店との直接取引への移行が概ね完了する。   大手家電量販店との直接取引への移行に伴い、売上高が以前の水準に戻るには暫くの時間を要するため、第3四半期累計(13年5月~14年1月)では営業赤字が残ったが、来期(15年4月期)は大手家電量販店との直接取引への移行完了効果でブランド浸透戦略が本格化する。さらに新製品投入の効果、直販部門における利益重視施策の効果も寄与して収益改善が期待される。   3月17日には今期末の株主優待品が決定したと発表している。4月30日現在で100株以上所有株主を対象として、自社化粧品「オンリーミネラルセット」(100株以上500株未満所有株主に対して1万相当、500株以上所有株主に対して3万円相当)を贈呈する。   株価の動きを見ると、第3四半期累計の営業赤字を嫌気する形で、3月11日の戻り高値1495円から、3月14日に1382円、そして3月17日に1378円まで調整した。しかし2月4日の安値1280円まで下押すことなく切り返し、戻り高値を一気に突破して1500円台に乗せた。3月31日には1579円まで上伸する場面があった。来期の収益改善を期待する動きだろう。   4月3日の終値1558円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円84銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1138円92銭で算出)は1.4倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げる強基調の形だ。4月期末に向けて株主優待制度を考慮した総合利回りも注目点であり、自律調整を挟みながら水準切り上げの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
家庭用美容・健康機器のヤーマン<6630>(東1)の株価は出直りの動きが本格化している。来期(15年4月期)の収益改善を期待して水準切り上げの展開だろう。
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2014-04-04 09:15