【本日注目の通貨ペア】トルコリラ/円:本当に利上げできるのか

明日24日には、トルコ中銀が政策金利を発表する。6月の大統領選後はじめての金融政策委員会となるが、足元でインフレが加速している事などから、政策金利(1週間レポレート)は17.75%から18.75%に引上げられるとの予想が優勢となっている。ただ、大統領選を経て自らの権限を強化したエルドアン大統領は生粋の利下げ論者であり、つい先日も「金利低下を信じている」と発言した事が話題となった。
市場における予想としては利上げがやや優位だが、強権的な大統領に逆らえず中銀は金利を据え置くとの見方も少なくない。1%の利上げでもインフレの上昇やリラの下落を止めるには不十分との見方が強い中、仮に据置きとなればリラの下落は免れないだろう。市場から「大統領におもねって利上げできなかった」と評価されれば、中銀の信認は地に落ちる事になる。可能性は極めて低いと見られるが、万が一大統領の要求に沿って利下げを発表した場合は、リラの下落に歯止めがかからなくなる恐れもある。明日のトルコ中銀の発表に向けては、予断を持たずに臨むべきだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
明日24日には、トルコ中銀が政策金利を発表する。6月の大統領選後はじめての金融政策委員会となるが、(イメージ写真提供:123RF)
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2018-07-23 17:30