【本日注目の通貨ペア】豪ドル/円:基調インフレは2%台への回帰なるか

 豪中銀(RBA)は、次の一手が利上げになるとの見通しを示しながらも、当面は現在の金利水準を維持する中立スタンスを示している。インフレ率の上昇が鈍い事が最大の理由と見られるだけに、明日25日に発表される豪4-6月期消費者物価指数に注目が集まっている。  前回(1-3月期)は前年比+1.9%にとどまったが、今回は+2.2%に加速する見通しだ。ただ、ブレの大きい項目を除いた物価上昇率で、RBAが重視する基調インフレ率は+1.9%にとどまると予想されている。2015年10-12月期以来10四半期ぶりに、基調インフレ率がRBAのインフレ目標(2-3%)の下限を超えられるかが、今回の焦点となりそうだ。仮に2%台に加速すれば、利上げ前倒し観測に繋がり、豪ドル買い材料となるだろう。一方、予想を下回れば前回から鈍化する事になるため、利上げ期待が萎むとともに豪ドル売りに繋がる公算が大きい。  なお、24日時点で利上げ確率(0.25%利上げの織り込み度合い)が5割を超えるのは、2019年7月の会合であり、RBAの利上げは早くても1年後というのが足元の市場の見立てとなっている。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
豪中銀(RBA)は、次の一手が利上げになるとの見通しを示しながらも、当面は現在の金利水準を維持する中立スタンスを示している。インフレ率の上昇が鈍い事が最大の理由と(イメージ写真提供:123RF)
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2018-07-24 15:45