日立国際電気は6期ぶり最高純益更新を見直し出遅れ半導体株人気で高値奪回もなお一通過点
米国の経済指標の改善、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を背景に、新年度相場入りした東京市場では、半導体関連株を中心にハイテク株の出直りが鮮明化しているが、この出遅れ株として日立国際電気 <6756> に注目、狙いを絞りたい。決算を締めたばかりの前2014年3月期業績は、四半期決算発表のたびに3回も上方修正され、純利益が、6期ぶりに過去最高を更新する見込みのためだ。きょう4日の株価は、18円高の1326円と6営業日続伸しているが、PERは、なお10倍台の割安水準にとどまっている。今年1月につけた昨年来高値1540円に早期にキャッチアップしようが、この高値奪回も一通過点にとどまる展開も想定される。
■受注高は76%増とV字回復し業績を3回も上方修正
同社の2014年3月期業績は、期初予想が昨年7月、11月、今年1月と3回も上方修正され、純利益は、期初予想の65億円が125億円(前期比2.0倍)へ引き上げられ、2008年3月期の過去最高(118億400万円)が一気に更新される。この上方修正要因は、1回目がエコ・薄膜プロセス部門での半導体メモリーメ-カーの設備投資再開による受注増加、2回目が半導体メーカーの設備投資のさらなる拡大、3回目が、ロジックメーカーやファンドリーの設備投資の積極継続など回復の広がりと厚みを表しており、同部門の受注は、期初予想の550億円から最終的に900億円に拡大し、前期比76%増とV字回復を見込んだ。
続く2015年3月期業績も受注活況が続いていることから連続の増収増益が有力であり、東洋経済会社四季報春号は、純利益を135億円と観測、連続して過去最高を更新することとなる。
■高値後に調整の不完全燃焼を返上しPER10倍台の割安修正が加速
株価は、1回目の上方修正では反応は鈍く、2回目では1339円高値、3回目は昨年来高値1540円と買われたが、その後は、円高進行、新興国通貨安などの逆風が吹いて上昇幅の倍返し以上の調整をするなど不完全燃焼を余儀なくされてきた。3度目の正直でPER10倍台の割安修正で高値を奪回、さらに2006年2月高値1775円も照準に捉えよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
米国の経済指標の改善、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を背景に、新年度相場入りした東京市場では、半導体関連株を中心にハイテク株の出直りが鮮明化しているが、この出遅れ株として日立国際電気<6756>(東1)に注目、狙いを絞りたい。
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2014-04-04 10:45