【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:1.15ドルの強力なサポートでも戻りは限られそう

 6日に一時1.1530ドル前後まで下落したユーロ/ドル相場は、本日は1.1620ドル前後まで持ち直している。ドル買いの流れが一服した事が持ち直しの背景で、ユーロに強材料があったわけではないが、チャート面ではまたしても1.15ドルが下値支持として機能した格好だ。  ただ、米国発の貿易摩擦はドル高要因との見方が定着しつつある上に、米欧の金融政策スタンスに鑑みれば、このままユーロ高・ドル安がトレンド化するとは考えにくい。1.16ドル台には、日足一目均衡表の転換線(1.1638ドル前後)、日足一目均衡表の雲下限(1.1651ドル前後)、20日移動平均線(1.1656ドル前後)などのチャートポイントが密集しており、この水準が上値抵抗となるか注目されよう。  下値支持と上値抵抗の幅が狭まれば、「煮詰まり」の状態となり、どちらかに抜ける可能性が高まるのが相場の常だ。ユーロ/ドルもそうした状態に近付きつつあるように見える事から、今後の動向を注視したい。 (執筆:外為どっとコム総合研究所  編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
6日に一時1.1530ドル前後まで下落したユーロ/ドル相場は、本日は1.1620ドル前後まで持ち直している。(イメージ写真提供:123RF)
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2018-08-08 16:30