【本日注目の通貨ペア】ポンド/米ドル:英・米経済指標がポンド安・ドル高の流れを助長するか

ポンド/ドルは、本日の東京市場で約1年2カ月ぶりに1.27ドルを割り込む場面があった。ドル高がポンド安の主因ではあるが、英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitへの懸念が高まりつつある事もポンドの重しとなっている。また、Brexitへの不透明感がくすぶる中にあっては、英中銀(BOE)の追加利上げも期待できないとの見方が広がっている。なお、カーニーBOE総裁は今月上旬に、英国がEUと合意できないままEUから離脱するリスクは「不快なほどに高い」との認識を示している。そうした中、本日は、英7月消費者物価指数など一連の英インフレ指標が発表される。一方、米国では米7月小売売上高および米7月鉱工業生産といった景気指標が発表予定となっている。英インフレ指標の下ブレはポンド売りに繋がりやすく、対照的に米景気指標は上ブレがドル買いを誘発しやすい地合いと言えるだろう。
市場予想は、英7月消費者物価指数が前月比±0.0%、前年比+2.5%、英7月生産者物価指数は前月比+0.2%、前年比+3.0%、英7月小売物価指数が前月比+0.2%、前年比+3.4%となっている。また、米7月小売売上高は前月比+0.1%、除自動車/前月比+0.3%と予想されており、米7月鉱工業生産は前月比+0.3%と見込まれている。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ポンド/ドルは、本日の東京市場で約1年2カ月ぶりに1.27ドルを割り込む場面があった。(イメージ写真提供:123RF)
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2018-08-15 16:00