英国の高速鉄道計画「HS2」、JR東日本のコンサル契約に、「わが高速鉄道を信用していない」=中国版ツイッター

 JR東日本は3日、英国の高速鉄道プロジェクトである「HS2(High Speed Two)」について、英国運輸省が同プロジェクトの発表と同時に設立した会社で推進主体を担う「HS2社(High Speed Two Ltd.)」との間でコンサルティング契約を締結したことを発表した。  HS2の建設計画は第1期と第2期に分けられ、ロンドンと中部都市のマンチェスターやリーズを結ぶ。開業後の総延長は約530Kmのプロジェクトだ。  第1期はロンドンとバーミンガムを結ぶ区間の約220Km。2017年に着工し2026年の開業予定。第2期開業予定の2030年頃をもって全線開通となる計画だ。予定運営速度は時速360Kmだという。  JR東日本によれば、今回の契約はJR東日本グループとして初の欧州との直接コンサルティング契約で、その業務内容は、オペレーションとメンテナンスの信頼性に関する分析や設備のメンテナンス管理、駅の管理など広範にわたり、鉄道運営の中核にかかわる業務が中心となる。  JR東日本グループが英国の高速鉄道プロジェクトとコンサルティング契約を結んだことについて、高速鉄道の輸出をめぐって日本と競う中国はどのような反応を示しているのだろうか。  中国の簡易投稿サイトでニュースを伝えるアカウント・微天下が報道を伝えたところ、「建設にずいぶん時間がかかるんだな。13年なんてとてもじゃないが待ちきれない」など、時間がかかりすぎとの声が多く寄せられた。  中国が受注すればさらに短期間で建設できるという自信があるからなのだろう、「13年もあれば中国なら5本は作れる」、「中国だったら2年で完成できる」などのコメントが続出した。確かに中国であれば人海戦術で短期間で完成させることが可能かもしれないが、たくさんの人を乗せて運航する高速鉄道は何よりも安全性が重要であり、「建設スピード」が優先されるべきではないことは言うまでもない。  また、英国が中国の鉄道会社ではなく、JR東日本とコンサルティング契約を結んだことについて「わが高速鉄道を信用していないということだろう」、「なぜ雷が鳴ると止まるわが国の列車を買わないんだよ」など、自国の高速鉄道に対する厳しいコメントも多く寄せられ、中国高速鉄道の安全性に懸念を抱いている中国人も少なくないようであった。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:(C)bas121/123RF.COM)
JR東日本は3日、英国の高速鉄道プロジェクトであるHS2についてコンサルティング契約を結んだことを発表した。(イメージ写真提供:(C)bas121/123RF.COM)
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2014-04-06 13:30