ティムコは反発のタイミング、4月4日の第1四半期業績を評価

  フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ <7501> (JQS)の株価はボックス展開だが、4月4日に発表した第1四半期業績の増収と営業赤字縮小を評価して、レンジ下限から反発のタイミングだろう。低PBRも支援材料だ。   フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売を展開し、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組んでいる。富士山の世界文化遺産登録や20年東京夏季五輪開催に伴い、登山・アウトドア・スポーツ関連の需要盛り上がりが追い風となる。   4月4日に発表した今期(14年11月期)第1四半期(12月~2月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比12.8%増の6億71百万円、営業利益が34百万円の赤字(前年同期は63百万円の赤字)、経常利益が30百万円の赤字(同61百万円の赤字)、純利益が23百万円の赤字(同43百万円の赤字)だった。増収効果で円安進行に伴う輸入コスト上昇を吸収し、営業赤字が縮小した。   セグメント別に見るとフィッシング事業は同15.8%増収だった。各地の記録的な降雪の影響を受けたが、新製品の早期投入や迅速な営業活動などの施策が奏功した。アウトドア事業は同11.3%増収だった。防寒・防水などの機能を特徴とする衣料やアクセサリーが好調だった。   通期の見通しは前回予想(1月17日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.2%増の28億90百万円、営業利益が42百万円の黒字(前期は11百万円の赤字)、経常利益が43百万円の黒字(同2百万円の赤字)、そして純利益が28百万円の黒字(同16百万円の赤字)としている。   前期苦戦したフィッシング事業のルアー(擬似餌)用品も新製品投入効果が期待され、在庫品の処分販売も一巡して営業損益が改善する見込みだ。第1四半期は営業赤字が残ったが、売上面では前年同期比12.8%増収と改善基調を鮮明にしており、通期でも収益改善が期待される。   株価の動きを見ると、大勢として550円~600円近辺のレンジでボックス展開が続いている。3月24日と3月28日に555円を付ける場面があったが、足元では560円~570円近辺に戻している。レンジ下限に到達して反発の動きのようだ。   4月4日の終値565円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円95銭で算出)は57倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS2358円41銭で算出)は0.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線突破の動きを強めている。第1四半期の収益改善を評価してボックスレンジ下限から反発のタイミングだろう。低PBRも支援材料だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
フィッシング用品やアウトドア用品のティムコの株価はボックス展開だが、4月4日に発表した第1四半期業績の増収と営業赤字縮小を評価して、レンジ下限から反発のタイミングだろう。
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2014-04-07 09:15