京進は強基調に転換、第3四半期発表が接近し期待感
学習塾の京進 <4735> (東2)の株価は、調整が一巡して出直りの動きを強めている。強基調に転換した可能性があり、好業績を評価して高値圏を目指す展開だろう。第3四半期累計(6月~2月)の業績発表が接近して期待感が高まり、5月期末一括で2%台の配当利回りも注目点だ。
京都・滋賀エリアを地盤として、集合学習塾「京進」(小中部、高校部)と個別指導教室「京進スクール・ワン」を主力に学習塾事業を展開している。個別指導教室「京進スクール・ワン」のFC展開を強化するとともに、新規事業分野として英会話事業、幼児教育事業、日本語教育事業、保育事業、リーチング教育事業(子会社アルファビートの研修事業)などの教育関連事業に領域を拡大し、海外は米・独・中国・タイ・ベトナムに進出している。
長期目標の「2025年構想」では、売上高3000億円、京都・ニューヨーク・デュッセルドルフ・北京の4本社制、社員数1万人、100の子会社、100人の社長、そして生徒数50万人などを掲げている。
今期(14年5月期)の連結業績見通し(7月12日公表)は売上高が前期比2.8%増の101億79百万円、営業利益が同26.3%増の3億24百万円、経常利益が同34.1%増の3億円、純利益が同2.6倍の1億01百万円としている。学習塾事業での生徒数の増加や料金改定効果、校舎統廃合による費用削減効果、その他の教育関連事業への積極展開などで増収増益見込みだ。
第2四半期累計(6月~11月)は、直営校舎を統廃合した影響で期中平均生徒数がやや減少したが、料金改定効果や費用削減効果などで2桁営業増益となり、通期見通しに対する利益進捗率は営業利益が101.2%、経常利益が107.0%、純利益が164.4%と高水準である。第4四半期(3月~5月)は受験生の卒業で生徒数が低下するため上期の構成比が高い収益構造となり、さらに季節講習の実施でも授業料収入が変動するため通期見通しを据え置いているが、通期上振れの可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、2月12日に動意付いて戻り高値となる248円まで急伸する場面があったが、人気が続かず概ね200円近辺で推移している。ただし3月24日に付けた189円を直近ボトムとして反発し、徐々に出直りの動きを強めている。短期調整が一巡したようだ。
4月4日の終値205円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS12円04銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円30銭で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS273円16銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均を突破した。また週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインとなって反発し、26週移動平均線そして13週移動平均線を突破した。強基調に転換して高値圏を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
学習塾の京進<4735>(東2)の株価は、調整が一巡して出直りの動きを強めている。強基調に転換した可能性があり、好業績を評価して高値圏を目指す展開だろう。
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2014-04-07 09:15