<9日の注目銘柄> =大有機化、古野電、ワキタ

▽大阪有機化学工業 <4187>
18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の連結業績は、売上高216億円(前年同期比11.3%増)、営業利益28.9億円(同22.9%増)。「化成品事業」は、原材料価格の上昇、設備修繕費の影響等で営業利益は5.1億円(同15.9%減)にとどまったが、半導体プロセスの微細化とともに業界トップシェアの「ArFフォトレジスト用アクリル酸エステル」が主流となる中、「電子材料事業」が営業利益を17.1億円(同37.2%増)に伸ばして全体をけん引した。
これを踏まえ会社側は、通期の予想売上高を従来の273億円から288億円(前期比8.4%増)に、営業利益を33.3億円から36.8億円(同14.6%増)に引き上げたが、それでも第4四半期(9-11月)の営業利益は計算上7.9億円(前年同期比8.4%減)にとどまり保守的な印象。
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▽古野電気 <6814>
19年2月期上期の連結業績予想を修正。売上高は従来の420億円(前年同期比6.2%増)で据え置いたが、営業利益を31億円から36億円(同2.1倍)に引き上げている。生産性の向上等による売上総利益率の改善が想定を上回っていること、および想定よりも円安水準で推移していることが主な要因。
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▽ワキタ <8125>
19年2月期上期の連結業績は、売上高346億円(前年同期比6.8%増)、営業利益34.6億円(同15.1%増)。堅調な市場環境を背景とした販売部門の順調な推移、賃貸部門のレンタル需要の底堅さなどで「建機事業」が営業利益20.1億円(同1.6%増)と堅調に推移する中、「不動産事業」が賃貸ビルの売却案件の進展により、営業利益を11.7億円(同62.6%増)に伸ばして全体をけん引した。据え置かれた通期の予想営業利益61億円(前期比4.9%増)に照らすと、下期の営業利益は計算上26.4億円(前年同期比6.0%減)にとどまる。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<9日の注目銘柄> =大有機化、古野電、ワキタ
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2018-10-05 18:00