まちぶせ ― 4月末の日経平均予想=広木隆
1年前のこの時期、満開の千鳥ヶ淵の桜に言及したくてレポートを書いた(2013年4月1日付け「覚悟」)。表向きのテーマは、日経新聞社が主催する「日経平均ダービー」についてであった。「日経平均ダービー」とは毎月末の締め切りで1カ月先の日経平均の月末終値を日経読者が予想するもの。以前は一般読者を対象にしたコンテストだったが、そこにプロの予想が加わって、ちょうど1年経った。先日、この1年を総括する記事が掲載された。ところが、なんと、その記事の結論は「読者平均の予想がプロの予想よりも好成績を収める結果となった」というものだった。
(昨年12月予想は無かったため)過去11回の日経平均ダービーで、読者の予想値の平均とプロそれぞれの予想値が、実際の相場とどれくらい違っていたか、乖離幅を「間違いの大きさ」として計算したところ、読者平均が756円だったのに対してプロ平均は901円。ならして長い目でみれば、プロは読者よりも大きく相場を読み違えてしまったというわけだ。無論、統計上のトリックがある。何百人という集団の誤差と、たった5人のプロ予想のブレとを比べても意味はない。
実はこの記事を書いた記者に、…
(執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
1年前のこの時期、満開の千鳥ヶ淵の桜に言及したくてレポートを書いた(2013年4月1日付け「覚悟」)。表向きのテーマは、日経新聞社が主催する「日経平均ダービー」についてであった。「日経平均ダービー」とは毎月末の締め切りで1カ月先の日経平均の月末終値を日経読者が予想するもの。
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2014-04-07 18:15