エスプールは徐々に水準切り上げて強基調に転換、好業績を評価

  人材サービスのエスプール <2471> (JQS)の株価は2月安値をボトムとして徐々に水準を切り上げている。強基調に転換した可能性があり、好業績を評価して出直りの動きを強めそうだ。   アウトソーシング関連のビジネスソリューション事業(ロジスティクスアウトソーシングサービス、キャンペーンアウトソーシングサービス、障がい者雇用支援サービス)、人材派遣関連の人材ソリューション事業(販売・営業支援、オフィスサポート、試験運営サポート)、マーチャンダイジングサービス事業などを展開し、中期経営計画では16年11月期売上高100億円、営業利益5億円を目標としている。   ロジスティクスアウトソーシングはネット通販市場の拡大も追い風に、ECサイト出店企業などの物流センター運営・発送代行で新規顧客獲得を推進している。障がい者雇用支援サービスは、障害者雇用促進法に基づいて大企業の障がい者雇用をサポートするもので、企業向け賃貸農園「わーくはぴねす農園」の栽培設備販売収入と農園運営管理収入を収益柱としている。高付加価値サービスとして千葉県を中心に事業規模を拡大する方針だ。   4月4日に発表した今期(14年11月期)第1四半期(12月~2月)の連結業績は、売上高が前年同期比22.8%増の14億89百万円、営業利益が17百万円(前年同期は1百万円)、経常利益が14百万円(同1百万円の赤字)、純利益が10百万円(同3百万円の赤字)だった。セグメント別売上高を見るとビジネスソリューション事業は同41.9%増の5億91百万円、人材ソリューション事業は同11.0%増の9億20百万円だった。   神奈川県の大型物流センター立ち上げに伴って人員が増加し、放射性物質除染業務では損失が拡大したが、ビジネスソリューション事業でロジスティクスアウトソーシングサービスと障がい者雇用支援サービスの好調、人材ソリューション事業で携帯電話販売業務キャンペーンの好調とコールセンター業務の受注単価上昇が全体収益を牽引した。   通期見通しについては前回予想(1月15日公表)を据え置いて、売上高が前期比11.8%増の60億円、営業利益が同2.3倍の1億50百万円、経常利益が同2.8倍の1億37百万円、純利益が同2.6倍の1億17百万円としている。第1四半期の利益進捗率はやや低水準だったが、概ね計画どおりとしている。ロジスティクスアウトソーシング、障がい者雇用支援サービスが好調に推移して全体を牽引し、前期赤字だったキャンペーンアウトソーシングなどの収益改善も寄与する見込みだ。ネット通販市場拡大も追い風として、高付加価値サービスの好調で中期的に収益拡大が期待される。   株価の動きを見ると、2月4日の直近安値690円をボトムとして徐々に水準を切り上げる展開だ。さらに4月4日には前日比92円(10.99%)高の929円まで上伸して3月7日の922円を上抜く場面があった。好業績を評価する動きであり、強基調に転換した可能性があるだろう。   4月7日の終値880円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円47銭で算出)は20~21倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS72円70銭で算出)は12倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。26週移動平均線を突破すれば上げ足に弾みが付きそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
人材サービスのエスプール<2471>(JQS)の株価は2月安値をボトムとして徐々に水準を切り上げている。強基調に転換した可能性があり、好業績を評価して出直りの動きを強めそうだ。
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2014-04-08 07:15