フライトHDは反発のタイミング、収益改善を評価

  システム開発のフライトホールディングス <3753> (東マ)の株価は水準を切り下げて軟調展開だが、足元では売られ過ぎ感を強めている。収益改善を評価して反発のタイミングだろう。   フライトシステムコンサルティング(旧)が13年10月、持株会社に移行してフライトホールディングスに商号変更し、事業承継した子会社フライトシステムコンサルティング(新)が、システム開発などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開している。収益改善に向けて法人向けソリューションの強化、電子決済ソリューションの新製品投入、プロジェクト管理徹底などを推進している。   前期(14年3月期)の連結業績見通し(持株会社移行に伴って従来の非連結見通しを10月15日に連結見通しに変更)は、売上高が19億円~20億円(前期非連結は9億96百万円)、営業利益が1億15百万円~1億65百万円(同1億36百万円の赤字)、経常利益が1億円~1億50百万円(同1億83百万円の赤字)、純利益が94百万円~1億40百万円(同2億05百万円の赤字)としている。C&S事業はやや低調だが、サービス事業の新製品マルチ電子決済端末「インクレディスト」の大型案件が牽引する。   通期見通し上限値に対する第3四半期累計(4月~12月)の進捗率は売上高が79.6%、営業利益が139.4%、経常利益が151.3%、純利益が137.2%と高水準だった。マルチ電子決済端末「インクレディスト」の第4四半期(1月~3月)出荷予定分が前倒し納入されたためとして、通期見通しを据え置いている。ただし通期ベースでも大幅な収益改善が期待されるだろう。なお第3四半期累計における純利益1億92百万円計上や新株予約権の行使に伴って「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消している。   株価の動きを見ると、1月の戻り高値2780円から反落後は軟調展開が続いている。ただし3月27日に1163円まで下押す場面があったが、終値では1263円まで戻し、その後も概ね1200円台~1300円台で推移している。13年11月高値3920円から3分の1水準まで調整し、3月27日安値で底打ちした可能性があるだろう。   4月7日の終値1210円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS上限値16円51銭で算出)は73倍近辺、実績PBR(前々期の非連結実績に株式分割を考慮したBPS14円62銭で算出)は83倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで軟調だ。ただし日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するマイナス乖離率が20%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発のフライトホールディングス<3753>(東マ)の株価は水準を切り下げて軟調展開だが、足元では売られ過ぎ感を強めている。収益改善を評価して反発のタイミングだろう。
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2014-04-08 09:00