ミロク情報サービスは短期調整一巡感、好業績で反発のタイミング

  財務・会計ソフト開発のミロク情報サービス <9928> の株価は戻り一服の展開だが、足元では調整一巡感を強めている。好業績を評価して反発のタイミングだろう。   会計事務所(税理士・公認会計士事務所)と、その顧問先企業である中堅・中小企業向けに、業務用アプリケーションソフト開発・販売、汎用サーバ・パソコン・サプライ用品販売、運用支援・保守サービス、経営情報・コンサルティングサービスなどを展開している。全国約8400の会計事務所ユーザーと約1万7000社の中堅・中小企業ユーザーを有しており、システム導入契約売上とサービス収入が柱のストック型収益構造だ。   重点戦略として会計事務所とのパートナー関係強化、クラウドサービスの拡大、中小・ベンチャー企業支援のビジネス情報サイト「bizocean(ビズオーシャン)」拡充、BtoCビジネス参入などを掲げ、13年11月には「bizocean」登録会員数が100万人を突破した。また13年10月に連結会計システム開発のプライマルと資本・業務提携し、個別会計から連結会計、企業情報開示、連結納税までグループ経営を支援するソリューション提供を強化している。   なお3月27日には、クレディセゾン <8253> と提携して中小企業向けのクレジットカードを利用した業務支援を4月1日から開始すると発表した。本サービスの展開により、会計事務所とともに中小企業の売上拡大、経費削減、業務改善、資金繰り改善などを支援する戦略だ。   前期(14年3月期)の連結業績見通し(5月9日公表)は売上高が前々期比4.0%増の217億60百万円、営業利益が同4.6%増の23億80百万円、経常利益が同3.7%増の23億70百万円、純利益が同11.1%増の13億20百万円としている。3期連続で最高益更新の見込みだ。   会計事務所向けシステム「ACELINK NX-Pro」や中堅企業向けERPシステム「Galileopt NX-Ⅰ」が順調に推移する。中小企業向け新ERPシステム「MJSLINK NX-Ⅰ」や新規顧客開拓も寄与して中堅・中小企業向けソフトウェア売上が増加し、ソフト保守サービス契約率が上昇してサービス収入も順調に増加する。   通期見通しに対する第3四半期累計(4月~12月)の利益進捗率はやや低水準だったが、第4四半期(1月~3月)の構成比が高い収益構造であり、消費増税や「ウインドウズXP」サポート終了に伴う特需も寄与して好業績が期待される。また今期(15年3月期)もストック型収益の積み上げなどで増収増益基調だろう。   株価の動き(3月27日付けで貸借銘柄に選定、4月1日付で単元株式数を500株から100株に変更)を見ると、2月の安値圏380円近辺から一旦は440円近辺まで急反発したが、その後は全般地合い悪化の影響などで戻り一服の展開となった。しかし足元では400円~410円近辺で下げ渋る形となって調整一巡感を強めている。好業績を評価する動きだろう。   4月7日の終値409円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS43円04銭で算出)は9~10倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.7%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS310円05銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋る形だ。サポートラインを確認して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
財務・会計ソフト開発のミロク情報サービスの株価は戻り一服の展開だが、足元では調整一巡感を強めている。好業績を評価して反発のタイミングだろう。
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2014-04-08 09:15